カーナビアプリのWazeと自動車事故予測のWaycare、都市交通改善に向けデータシェアリングの協定を締結——共にイスラエル発スタートアップ

by Paul Sawers Paul Sawers on 2018.5.8

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Android 版「Waze」
Image Credit: Paul Sawers / VentureBeat

Waze がトラフィックマネジメント・プラットフォームの Waycare と提携した。データの共有と、混雑した道路環境の改善を目指す。

2016年にカリフォルニア州パロアルトで設立された Waycare は、コネクテッド車プラットフォーム、テレマティクスサービス、道路設置カメラ、建設プロジェクト、車両管理プラットフォーム、天気予報サービス、公共交通といった複数のヒストリカルおよびリアルタイムのデータソースを活用して、都市部にある道路の全体像を構築し、自治体の安全・インフラ向上に役立てている。

また、警察車両などファースト・レスポンダー車両と公的機関との間で双方向のデータシェアリングも支援している。それにより自治体は運転手に対し移動に役立つ詳細な情報を提供しつつ、交通や道路の安全向上に役立てることができる。

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「Waycare」プラットフォーム: 事故を検出し、警察などの関係各所へデータを送信する

Waycare のプラットフォームは、警察、交通管理局、交通エンジニアリング、緊急サービス、高速道路パトロールといった公的機関向けのもので、道路や交通データのプーリングに関心を持つ様々な主体にとってのデータ貯蔵庫として機能している。同社は昨10月にネバダ州南部で最初のプロジェクトを実施し、その後数ヶ月のうちにカリフォルニア州、フロリダ州、デラウェア州でもプロジェクトを展開した。

コミュニティ主導のナビゲーションアプリ「Waze」は2013年に Google により買収され、世界中の数千万という人々に利用されている。目的地まで行くルートの発見ができるほか、事故、スピード違反取り締まりカメラ、道路工事などに遭遇した際に別のドライバーに警告を出すことができる。

プーリング

Waycare は個別のデータセットを組み合わせて、自治体に対し交通マネジメントプログラム向けの豊富なデータセットの提供を約束する一方、Waze の方ではドライバーに対し、運転に影響を与える可能性のある危険、事故その他の問題を知らせることができる。実際、人気のあるナビゲーションアプリに直接取り込むという今回の提携は、Waycare のプラットフォームにとって著しい進化であることを意味している。

Waycare の CEO、Noam Maital 氏は VentureBeat に対し次のように語った。

ナビゲーションサイドからすると、Waze は最も進化し、秩序立った双方向のコミュニケーションのパートナーです。Waycare は、交通局や緊急サービスから直接的に関連するインサイトを一般の人に提供しています。

以下の画像では、Waycare から提供された事故の検証レポートが Waze アプリでどのように表示されるかを見ることができる。

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Waze と Waycare を通して報告された事故の一例

Maital 氏はこう述べた。

本日(4月26日)の発表は、重要な交通情報を持っている自治体の交通機関とのやり取りを通して、ドライバーのコミュニティがいかにしてメリットを得られるかが示されています。弊社と Waze が提携することにより、Waycare の交通マネジメントプラットフォームを利用する自治体は重要な実務上のインサイトを解放し、交通の流れや安全の改善に役立てることができるでしょう。

Waze ではここ数年、公的機関との協業を模索している。2014年には市民の接続プログラムをローンチし、ビッグデータの提携により道路状況の改善を目指した。今回の Waycare との提携と同じように、これには自治体との双方向データ共有の提携も含まれている。2016年には世界的なイベントパートナープログラムをローンチし、マラソンなど主要イベントの主催者と協業して、コミュニケーションとデータ共有を通して交通渋滞の解消に努めている。

多くの民間の運輸テック企業は、人々がどのようにして都市を移動しているかについて重要な情報を示すことができるデータを大量に持っている。つまり、データ共有の提携がますます一般的になりつつあることを意味している。

Uber はこれまで多くの自治体と提携し、計画立案者による都市成長の手助けをしている。最近では全米都市交通担当官協議会(NACTO)が実施する最新データ共有プロジェクト「SharedStreets」に参画した。他の地域でも、中国が配車大手企業 Didi Chuxing(滴滴出行) から収集した配車データをスマート信号と組み合わせることで道路渋滞の緩和に取り組んでいる。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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