Square、買物・宅配代行のPostmatesと提携——米国でレストランや小売店舗がオンデマンドデリバリ対応できるサービスを開始

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Square と Postmates

Square が宅配サービス Postmates と提携して、より多くのレストランと小売業者を対象としたオンデマンドデリバリを開始した。

5月9日から提供が開始された両社の統合サービスにより、Square の支払いプラットフォームを使用しているあらゆる規模の小売業者が、どんな商品でも顧客に配送できるようになる。

Square はすでに、2014年に買収した Caviar を通じてフードデリバリを提供していることも忘れてはならない。また、FastbiteEntrees on-Trays といったフードデリバリプラットフォームも買収している。しかし、今回の Postmates との提携により、Square のデリバリサービスを大幅にスマートなものにすることができる。

サンフランシスコに拠点を置く Postmates は、間近に迫った IPO に向けて、最近になって1,000以上の都市にサービス範囲を拡大した。今ではアメリカの70%の家庭をカバーしている。約30万人の配達員を抱える Postmates のプラットフォームは、小売業者と消費者の橋渡しをするだけでなく、リアル店舗の業者がオンライン取引を実現する手助けをする。主力ビジネスはフードデリバリだが、どんな製品でも配達する方針であることから、Square との相性もぴったりだ。

オムニチャネル

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Square + Postmates: 店頭受け取りかそれとも宅配かを選ぶ

Jack Dorsey 氏が設立した Square は、業者がモバイルデバイスを使って実店舗でカード支払いに対応できるモバイル支払いサービスでよく知られている。しかし、同社はスモールビジネスの中でシェアを拡大すべくあらゆる形式商取引手を伸ばしているWeebly の買収によってオンラインとオフラインの境界をなくしていくことを3月に明らかにしており、この取り組みの一環として、同社のオンラインストアサービスをアップグレードしている。このサービスは2013年以来、業者がオンラインでより多くの商品を販売するためのシンプルな方法を提供してきた。刷新された Square のオンラインストアには、オンラインストアからリアルタイム在庫へのアクセスや、実店舗での商品受け取りサービスなど、数多くの新機能が導入されている。

Square はすでにオムニチャネルビジネスに名乗りを上げており、Postmates との提携によって Square の支払いエコシステムに小売業者を惹きつけて離さない方法を手に入れることになる。

Postmates の製品部門シニア VP を務める James Butts 氏は次のように語った。

Square との提携によるオンデマンドデリバリで、数百万ものスモールビジネスやローカルビジネスが、これまでできなかったようなことをできるようになります。30万人以上の配達員を利用することで、地元の販売業者は開発者を雇うことなく顧客にまったく新しいサービスを提供できるようになります。さらに、ビジネスの成長という最も重要な仕事に集中することもできます。

Postmates の活用に興味がある Square 利用業者は、指示に従って Square アプリのマーケットプレイスを使うことで Postmates を自身のダッシュボードに統合できる。それが終わったら、顧客は即時配達か時間指定配達を選択して商品を配達してもらうことができるようになる。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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