AlphaGoに敗れた韓国棋士の李世ドル氏、ブロックチェーンを使った囲碁リーグ「GoBlock」を立ち上げ

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上:韓国のプロ囲碁棋士の李世ドル氏
Image Credit: GoBlock

韓国のプロ囲碁棋士の李世ドル氏は、コンピュータ囲碁プログラムのAlphaGoとの対局で破れたことで有名となった。現在、李氏はブロックチェーンベースの囲碁ゲームプロジェクト「GoBlock」を、韓国のブロックチェーン企業「The Blockchain Inc」と協業して立ち上げようとしている。

GoBlockは世界規模の囲碁プロリーグを、まずは韓国、日本、中国の囲碁eスポーツプレイヤーを対象に運営する予定だ。

さらに李氏は、プロの囲碁棋士、リーグサポーター、観客、広告主がベネフィットを得られるような、バランスのとれた報酬システムをつくる計画も立てていると同社はいう。GoBlockは、競技の公平性を保証するため、安全で透明性が高い分散型の台帳であるブロックチェーンをベースに運営される。

また、GoBlockはアマチュアリーグもつくる予定で、囲碁ゲームをする人々に対してトレーニングを提供し、囲碁の対戦記録を商品化するつもりだ。そのため、リーグ、ゲーム参加者、対戦記録をサポートするトークンを発行する。

こうした枠組みに基づいて、GoBlockはEthereumとブロックチェーンプロトコルを使った理論的なトークン経済と透明性を活用できるようなプロジェクトをつくっていく予定だ。

李氏は、発表で次のように述べた。

「分散型の囲碁ゲームエコシステムをつくることが、このプロジェクトの主なミッションです。分散と透明性という特徴があるブロックチェーン技術に私は惹かれました。ブロックチェーンの技術とトークン経済を囲碁の試合にも利用したら、囲碁のエコシスムを広げ、かつて見たことのない変化を囲碁のエコシステムにもたらすことができるはずです」

【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】

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