セキュリティ(証券型)トークンは未来ーークラウドファンディング「Indigogo」がホテル不動産権利をブロックチェーンに乗せて販売

by Takeshi Hirano Takeshi Hirano on 2018.8.26

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Photo by Michael Steinberg on Pexels.com

ピックアップ:Indiegogo is selling real estate shares on the blockchain via The Verge

ニュースサマリ:クラウドファンディング大手「Indigogo」が不動産をデジタルトークンで購入できる新たなスキームを公表している。The Vergeが同社創業者、Slava Rubin氏のインタビューと共に伝えているもので、対象となるのは「St. Regis Aspen」ホテル株式。同ホテルはセキュリティ(証券型)トークンにより1800万ドル(日本円で約20億円)を集める予定で、このトークン(Aspen Coin)はSEC(米国証券取引委員会)に登録されているディーラー経由で購入することができる。使える通貨は米ドル、ビットコイン、イーサリアムで販売は8月24日(日本時間で8月23日)から。

話題のポイント:トークンエコノミー(特にセキュリティトークン)とクラウドファンディングの違いについては、LayerX代表に就任した福島良典氏のインタビューでも解説しました。プロジェクトオーナーとファン以外に「投資家」を巻き込むスキームは理にかなった部分が多く次世代型の高機能証券には期待が集まっています。

ただ、これとは異なる別件ではトラブルも発生しているようで、Indigogoが昨年末からテスト的に実施していた(ファンコミュニティのプロジェクト)では、実質的なファンディングを実施したMicroVenturesが払い戻しをしているようです。

払い戻しの連絡をしているレターを読む限りでは、昨年の募集時点ではSECの態度がはっきりしてなかったので状況が変わるかもしれず、リスク含みになるから返金します、と読めるのですがいかがでしょうか。ロールバックして指摘されたら確かに大変です。

今回の不動産コインはSECの確認が取れているようで、Rubin氏もある程度自信がついたのでしょうか「セキュリティトークンは未来」とインタビューで発言しております。まあ、結局この部分をクリアできるかどうかが全てのセキュリティトークンプロジェクトに必要なプロセスになるのでしょう。消費者保護の観点から言えば当たり前なんですが、最終的にガチガチに規制されて使い勝手が悪くなった株式型クラウドファンディグみたいにならないことを祈っております。

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