なお、これに先立ち先週、シンガポールに BCL Foundation が設立されている。BCL Foundation は世界への BCL チェーンの普及を意図したコンソーシアムで、ブロックチェーンロックはその発起人かつメンバー企業という位置付けだ。今後、BCL Foundation は BCL チェーンを核に他の IoT ハードウェアメーカーなどを巻き込み、国際的なトークンエコノミーの醸成を狙う。
ブロックチェーンとスマートロックをつなぐ必要があるのか、という素朴な疑問を、おそらく多くの人の脳裏をかすめるだろう。4G や WiFi または BLE 接続で、すでにスマートロックは製品技術として確立されており、スマートロック本体と操作者との間を、敢えてブロックチェーンを介して接続することの意義をにわかには理解しづらい。
今回は BCL チェーンの開発・普及が始まるということがトピックであるが、このコンセプトを使って、どんなユースケースやアプリケーションを作り出せるかに、普及のカギがかかっていることは間違いない。BCL Foundation には今後、世界中のさまざまな企業の参加する見込みで、そこから今までに目にしたことのないビジネスモデルやユーザエクスペリエンスが生まれてくることを期待したい。
Magic Leap One Creator Edition はライバルである Microsoft の HoloLens AR グラス(3,000~5,000米ドル)よりも安価だが、それでも一般的なコンシューマー機器よりはるかに高価である。最初の製品はクリエイターや企業向けであり、同社はすでに将来の製品に取り組んでいるが、これは改良を加え、より適応範囲が広い一般消費者向けとなると Abovitz 氏は述べた。
私はコンピュータと共に育ちました。私の人生は常にコンピュータと共にありました。ずっとそういった妥協に関する決断を見ながら育ってきました。子どもの頃は128K Mac を持っていました。最初期の Atari を持っていました。そういった関連のものはすべて見てきました。私が尊敬するすべての人は、デザインや計算能力に関して、そのときできる限りのことを全力でやっていました。制約の中でできる限り最高のものにしていました。
Magic Leap One Creator は、それを今すぐ欲しいという人向けに提供したいと思っています。入手した人は他の人よりも10年か20年先の生活を始めることになるでしょう。誰もが入手できるわけではない未来の生活を手にすることになりますが、いずれは他の人も追いついてきます。何かを作り出し、皆を引っぱっていきたいと考えるグループに向けて、弊社は Magic Leap One を作っています。
Magic Leap One Creator Edition Image Credit: Magic Leap
比較するなら、こちらには非常にパワフルな CPU と GPU、Nvidia Parker があります。ポケットに入れる小さなコンピュータ Lightpack は、普通に買えば Magic Leap One 一式よりも高価なノート PC と同じくらいのパワーがあります。さらに、頭に付ける Lightwear にもコンピュータはあり、プログラムできるコンピュータビジョンと可愛らしい Jarvis AI、そしてセンシングを備えます。これらは人工衛星や数万ドルはする自動運転車にもあるものです。
価値提案に答えを出そうとして私たちが検討していたもの。それが、完全にレベルが違う SF 的なリアルタイムのコンピュータです。フォトニクスチップは弊社が一から作り出しました。マシンを設計し、組み上げました。ノート PC と同等で強力な描画能力を持つ、ポケットに入れる Lightpack そのものを検討しました。Lightwear に比肩するものはありません。すべてが揃っています。
クリエイターもしくは空間的コンピューティングを先取りしたい人には、これは非常に価値のあるものであり、ゲームに導いてくれるでしょう。プロ用のタブレットやスマホに喜んでお金を使う人であれば特にそうです。1桁分と同じくらいの重みがあります。Magic Leap One よりも高価なハイエンドのノート PC とほぼ同程度です。すべて揃っています。完璧です。
Magic Leap One のローンチのためだけに資本を調達したわけではありません。Magic Leap One、Magic Leap Two と、空間的コンピューティングシステムを作り上げるために、弊社は全体的な開発環境と稼動する工場を作りました。AT&T とのパートナーシップも発表しており、弊社の次のシステムは5Gと統合する予定です。Magic Leap One、Two、Three、Four という風にずっと付き合って行きたい物語のようなものです。三部作のようなもの、もしくは9作あるスター・ウォーズのようなものです。
この分野でやっていくためには真剣にやらなければなりません。一発屋ではだめなのです。長い目で見てプランを立てなければなりません。弊社は Magic Leap One に投資しただけではありません。空間的コンピューティングの分野で素晴らしい存在となれるよう投資したのです。それだけが弊社が企業として行っていることです。