フードデリバリのDoorDash、ソフトバンクのリードで5億3,500万米ドルを調達——料理配達以外にも取扱を拡大、全米1,600都市で展開を目指す

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DoorDash & Marble
Image Credit: Marble

フードデリバリスタートアップの DoorDash は先ごろ、日本のソフトバンクの主導により、5億3,500万米ドルの資金を調達した。このラウンドには、Sequoia Capital、GIC、Wellcome Trust らが参加した。

DoorDash は、多額の資金を調達している Uber(Uber Eats)とPostmates をはじめ、テクノロジーを駆使した多くのデリバリ・物流スタートアップがひしめき合うアメリカでサービスを運営している。サンフランシスコに本社を置く DoorDash は、レストラン・交通インフラ・消費者の間のドットを結び、現在は全米600以上の都市で営業している。

今回の調達までには、DoorDash はわずか1.9億米ドルしか調達していなかった。最後に調達したのは、2016年に実施した Sequoia のリードによる1億2,700万米ドルの資金調達だ。したがって今日(原文掲載日:3月1日)のニュースは、DoorDash が2013年のローンチして以来、同社の外部からの投資を4倍に高めたことを意味している。

今回さらに5億3,500万米ドルの資金を得て、DoorDash は DoorDash Drive への投資を増加させる計画であると語っている。DoorDash Drive は15ヶ月前にローンチしたフルフィルメントサービスで、DoorDash のプラットフォーム外からの発注に対しても事業者が DoorDash を利用できるようにするもので、料理の範囲を超えたデリバリに DooDash の門戸を開くことを意図している。同社はまた、アメリカでのサービス提供都市数を、現在の3倍の1,600都市にまで増やしたいと述べている。

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DoorDash の共同創業者兼 CEO の Tony Xu 氏は次のように述べている

DoorDash のビジョンは、すべてのビジネスがデジタルコンビニエンス経済で繁栄できるよう、ラストマイル物流を構築することです。世界で最も先見的な企業らによる今日の投資は、このビジョンを達成するための当社の能力を加速させます。

とりわけ、今回の調達は、投資分野におけるソフトバンクの影響力が高まっていることを再確認させてくれる。昨年5月、ソフトバンクの孫正義氏は、930億米ドルの大規模投資ファンドを披露した。実際、ソフトバンクは、テクノロジースタートアップ分野で最大の資金調達ラウンドに多大な関与をしていた。第3四半期には、アメリカの10大テクノロジー投資のうち7つに参加し、約50億米ドルの資金を供給した。テレコム業界の巨人であるソフトバンクは、挙げるとすればこの2つ—— UberSlack にも大金を投じた。

これで、DoorDash をソフトバンクの成長するポートフォリオに追加することができた。また、今回の出資の結果、ソフトバンクのマネージングパートナーである Jeffrey Housenbold 氏が DoorDash の取締役会に参加する見込みだ。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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