女性向け「家トレ+インフルエンサー」で抜け出したFitOn、”どこでも系“フィットネスアプリに可能性の高まり

by Takuya Tsuchiya Takuya Tsuchiya on 2019.1.13

three woman in assorted color sport bras holding and watching their smartphones
Photo by bruce mars on Pexels.com

本稿は世界のスタートアップシーンを伝える起業家コミュニティ Freaks.iD 編集部との連動記事。いち早くニュースをチェックしたい人は こちらを参照してください。

ピックアップ: Remote Exercise Startup FitOn Grabs $4.6M to Ride Home Workout Wave

ニュースサマリ:SNSフィットネスアプリ「 FitOn 」が460万ドルを調達。フィットネスアプリにSNSが組み合わされており、友人がアプリを利用していることをリアルタイムで知ることができる。加えて他のユーザーと通話しながらワークアウトも可能。フィットネスコーチにInstagramで有名なトレーナーを起用するなどをしてマーケティングを拡大している。月額14.99ドルから利用できる。

話題のポイント:ヘルスケア関連は引き続き注目テーマです。今回ご紹介するFitOnは2018年設立、カリフォルニア州ロサンゼルス拠点のスタートアップです。同社が提供しているのは、ワークアウトのガイド動画に従って、ヨガマット一枚あればエクササイズできる、“いつでも、どこでも”系のサブスクリプション・フィットネスアプリになります。

記事内で書かれている調査結果によると米国民で、月イチ程度に運動する層 の過半数(54%)は家でトレーニングするための「フィットネスシステム」購入に興味を持っているそうです。一方で多くの回答者は機器の高コストと、それらを置いておくスペースの不足について懸念を持ってるとも回答しています。この辺りは理解しやすいニーズ&課題ですね。

Image Credit : Peloton web site

そしてこの分野でのNo.1フィットネススタートアップと言えば「家+動画+サイクリングサービス」を提供するPelotonです。しかし彼らの機器は2000ドル以上もする上に、家にサイクル機器のスペースを確保し続けなければなりません。FitOnの今回の調達はバーティカルとしてはPelotonと同じ ”家トレ” の中に含まれますが、”機器いらず”という小カテゴリ市場の成長を狙ったものと言えそうです。

主に女性向けで、カーディオ、ストレングス、HIIT(高強度インターバルトレーニング)などをスキマ時間でできるのがウリで、特にソーシャルフィットネス界のインフルエンサーによるライブ・オンデマンドのコンテンツが強みになっています。

例えばフィーチャーされているCassey Ho氏はインスタグラム上で140万人のフォロワー数を持つ強いインフルエンサーです。その他ランキングやリアルタイムで友達と一緒にトレーニングできる機能なども提供しています。

ちなみにフィットネス(特に筋肉育成好き)に興味ある方であれば「HIIT」と聞いてハードコア向けの時短筋トレがどうしてこんな女性向けアプリにニーズがあるのだろうと思ったかもしれません。

これについては文化の違いなど様々な理由が挙げられるんですが、米国の高校ではウェイトトレーニングを授業として選択できることが理由ではないかなと考えてます。低年齢時からトレーニングの認知度が高く、教わった事があれば一人でアプリを見ながらワークアウトすることができるからです。

筆者はオフィス訪問型のエクササイズを運営するスタートアップでもあるのですが、この手のバーティカルは市場としては日本では未だ存在していないと考えてます。一方、国内ではFitOnのような ”一人でハードコア” より、もっと緩く始められるサービスや、ランニングなどをサポートするオーディオフィットネスの方が相性がよいとは思いますが。

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