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中国のストリーミング大手「iQiyi(愛奇芸)」、縦型動画の「Vertical Zone(豎屏控劇場)」をローンチ——「TikTok」らと対決姿勢を鮮明に

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中国のストリーミングプラットフォーム「iQiyi(愛奇芸)」が、ポートレートモード視聴用のモバイルアプリ( Android / iOS )上で新しいチャンネルをローンチした。これは、ポートレードモードフォーマットの普及を促進させる短編動画プラットフォームの採用の一環だ。 iQiyi の最高コンテンツ責任者 Wang Xiaohui(王曉暉)氏は声明の中で、オンラインエンターテイメントにおいてポート…

Image credit: iQiyi(愛奇芸)

中国のストリーミングプラットフォーム「iQiyi(愛奇芸)」が、ポートレートモード視聴用のモバイルアプリ( Android / iOS )上で新しいチャンネルをローンチした。これは、ポートレードモードフォーマットの普及を促進させる短編動画プラットフォームの採用の一環だ。

iQiyi の最高コンテンツ責任者 Wang Xiaohui(王曉暉)氏は声明の中で、オンラインエンターテイメントにおいてポートレート動画が最重要フォーマットの1つになりつつあるとの同社見解を述べている。

同社は中国で急成長中の短編動画市場で大きなシェアを獲得することを目指しており、国際的に TikTok として知られる Bytedance(字節跳動)の「Douyin(抖音)」や「Xigua Video(西瓜視頻)」、Tencent(騰訊)傘下の「Kuaishou(快手)」などの牙城に食い込もうとしている。

iQiyi の縦型短編動画への参入は、中国における動画視聴動向が大きく変わる中での動きである。コンサルティング会社 iMedia(艾媒)のレポートによると、短編動画の普及(縦型動画の普及要因になっている)は中国のインターネットユーザで増加しているモバイルファースト(動画はまず最初にモバイル端末で視聴される)の傾向に沿っている。

Wang 氏は次のように述べている。

テクノロジーによって人々のコンテンツ視聴方法が変わる中、エンターテイメントプラットフォームもコンテンツの提供方法を見直し、変化に対応していかなければいけません。

iQiyi の設立者兼 CEO Gong Yu(龔宇)氏は、昨年11月に上海で開催されたカンファレンスでこのフォーマットの重要性を認めており、ユーザの約70%がコンテンツをモバイル上のポートレートモードで視聴していると述べている。同氏は、縦型動画のトレンドはユーザが撮影した動画に留まらず、プロが制作するコンテンツにも広がっていくであろうとも述べている。

Vertical Zone(豎屏控劇場」と名付けられた新規チャンネルは、若者向けコンテンツ、トークショーやバラエティショー、コメディ、ライフスタイル関連動画の4つのカテゴリー構成となる。他プラットフォーム(縦型コンテンツを含む)とは違い、Vertical Zone ではユーザ作成動画オは対象外となる。

「Ugh! Life!(生活対我下手了)」
Image credit: iQiyi(愛奇芸)

Vertical Zone は25本のオンラインTVシリーズによるセレクションをフィーチャーしており、同社が制作し2~3分の動画で構成される「Ugh! Life!(生活対我下手了)」も視聴できる。同番組は11月に封切りされたもので、同社初のポートレートモードのシリーズ物となる。また、「The Rap of China(中国有嘻哈)」を含むオリジナル番組のインタビュー動画や舞台裏映像もフィーチャーする。

同社は膨大な量の水平方向の動画資産を縦方向フォーマットに変換したと発表している。

コンサルティング会社 iResearchのレポートによると、中国の短編動画市場は2020年までに300億人民元(約4,815億円)以上の規模に達するとの見込みだ。iQiyi は縦型動画コンテンツの制作に積極的に取り組んでおり、複数のジャンルに渡り20本の新シリーズをリリースする計画だと発表している。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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Baidu(百度)傘下の動画ストリーミングサービスiQiyi(愛奇芸)、アメリカで10億米ドル規模のIPOを申請中か

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IFR によると、中国の人気動画ストリーミングサービスの iQiyi(愛奇芸)がひそかにアメリカで IPO の申請を行っているという。今回の計画をよく知る情報筋は、同社が2018年第1四半期末もしくは第2四半期初めまでに10億米ドルの調達を目指していると話す。IPOに関する計画について、iQiyi はコメントを控えている。 iQiyi の IPO に関する噂は、昨年の終わり頃からあちこちで聞かれて…

IFR によると、中国の人気動画ストリーミングサービスの iQiyi(愛奇芸)がひそかにアメリカで IPO の申請を行っているという。今回の計画をよく知る情報筋は、同社が2018年第1四半期末もしくは第2四半期初めまでに10億米ドルの調達を目指していると話す。IPOに関する計画について、iQiyi はコメントを控えている。

iQiyi の IPO に関する噂は、昨年の終わり頃からあちこちで聞かれていた。9月には Bloomberg が、iQiyi がアメリカでの IPO に向け動いていると報じ、同動画ストリーミングサービスの評価額が80億米ドルを超える見込みとした。また2017年10月には、iQiyi が取引管理を支援してもらう金融機関として、Bank of America、Credit Suisse、Goldman Sachs の3社を選出したと IFR が報じている

iQiyi は Netflix と同種の動画ストリーミングサービスだ。2012年に中国の大手検索エンジン Baidu(百度)が筆頭株主となり、現在はその傘下にある。2013年にはBaidu が同じく人気動画ストリーミングプラットフォームの PPS を3億7,000万米ドルで買収し、2つの動画配信会社を統合した。その後、iQiyi は自社制作コンテンツや独占オンライン放送、そしてバラエティ番組などの分野へと事業拡大していった。

2017年は iQiyi にとって素晴らしい年となった。2月には過去最高となる15億3,000万米ドルを調達した。そして4月、同社は中国企業として初めて Netflix の放映権を獲得した。

Baidu によると、2016年末時点でiQiyiの月間アクティブユーザ数は4億8,100万人にのぼり、有料会員についても6,000万人以上に増加したとみられる。

iQiyi の評価額は常に注目の的だ。2016年、Baidu は iQiyi の支配権を推定評価額28億米ドルで買収する予定だった。しかし、Baidu の株主である Acacia Partners が Baidu の CEO であるRobin Li(李彦宏)氏宛てに公開書簡を送り、その評価額が58億米ドルに上昇している可能性を指摘したことから、買収は見送られた。

中国の動画コンテンツ向けオンライン市場は急速に成長している。高品質なオリジナルコンテンツ(そして購入意欲)が高まるにつれ、必然的に相当量の投資金額が必要となる。iQiyi や競合の Alibaba(阿里巴巴)率いる Youku(優酷)、Tencent Video(騰訊視頻)のような動画ストリーミングサービスを見ても、損失は珍しくない。

Jefferies のエクイティ・アナリスト Karen Chan 氏は最近のレポートで次のように述べている。

動画コンテンツのコストが100億人民元(1,730億円)に達したとすれば、営業損失は2016年の24億人民元(約415億円)から2017年には16億人民元(約277億円)に減少し、2018年には損益分岐点に達すると予想しています。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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中国の動画サービス大手各社、映像制作を積極化

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リアリティ番組の質に関して言えば、インターネット企業のものはテレビ番組に近づいてきている、あるいは既にテレビを上回っているかもしれません。 中国の大ヒットテレビ番組をいくつも手掛けた制作チームの一員である Chulin Luo 氏が最近 TechNode(動点科技)にそう語った。 その心理は、映像制作業界の新たな常識を反映している。中国の動画サイトは、王道のシチュエーション・コメディやリアリティ番…

リアリティ番組の質に関して言えば、インターネット企業のものはテレビ番組に近づいてきている、あるいは既にテレビを上回っているかもしれません。

中国の大ヒットテレビ番組をいくつも手掛けた制作チームの一員である Chulin Luo 氏が最近 TechNode(動点科技)にそう語った。

その心理は、映像制作業界の新たな常識を反映している。中国の動画サイトは、王道のシチュエーション・コメディやリアリティ番組、アニメやドキュメンタリーのようなニッチなジャンルに至るまで、オリジナルコンテンツの制作に力を注いている。今年の夏の土曜日には、何百万人もの若い中国人が中国のリアリティ番組「The Rap of China(中国有嘻哈)」に出演するお気に入りのラッパー達のために集結した。これまでの他の大ヒット番組とは異なり、「The Rap of China」は、今まであまりよく知られてこなかった中国のアンダーグラウンド文化に焦点を当てている。さらに、この番組は、中国の検索大手 Baidu(百度)が所有するオンラインビデオプラットフォームである iQiyi(愛奇芸)によって独占的に制作され、ストリーミングされている。iQiyi によると、この番組は12回のエピソードで合計26億回の視聴件数と、Weiboに投稿された「The Rap of China」のハッシュタグが68億ビューを記録したという。

ビッグプロダクション

YouTube モデルのような、広告から収益を上げるトラフィック主導のユーザ生成コンテンツは既に過去のモデルとなっていて、中国の動画企業は現在、高額でプロデューサー主導のコンテンツをこぞって作るようになっている。例えば、iQiyi は「The Rap of China」から2億5,000万人民元(約42.9億円)以上の収益を得て、テレビ業界で名高い二人のベテラン、Chen Wei(陳偉)氏とChe Che(車澈)氏を手中に収めた。Chen Wei氏は、浙江テレビで人気のあるシンガーコンテスト番組「The Voice of China(中国好声音)」のプロデューサーであり、Che Che 氏は、Star China Media(星空華文傳媒)の「So You Think You Can Dance China(中国好舞蹈)」のディレクターを務めた大物である。

映像市場においては、検索エンジン Baidu が唯一の大手有力企業という訳ではない。その他の市場と同様、中国のオンラインビデオ市場での戦いも、BAT、すなわち Baidu、Alibaba(阿里巴巴)、Tencent(騰訊)のインターネット大手3社の代理戦争となっている。

2015年、Tencent は Penguin Pictures(企影視)を設立し、オリジナルプログラミングを強化した。Penguin Pictures の CEO である Sun Zhonghuai(孫忠懐)氏は「今年、ソーシャルメディアおよびゲーム大手企業である Tencent は、2016年の8倍の映像コンテンツを制作する予定」だと直近の業界カンファレンスの場で述べている。 2012年に合併した Youku(優酷)と Tudou(土豆)は(その後2016年4月に Alibaba によって買収)、戦略会議で制作と放送における全権を確保する計画を立てたという。メディア専門第三者調査会社の EntGroup(芸恩)によると、サイバースペース全体のプレミアムドラマの数は、2015年には36本だったのが、2016年には239本にまで増加している。Tencent Video (騰訊視頻)と iQiyi の両社に限っては、昨年各々、Netflix の29本を凌ぐ30本以上のプレミアムドラマを制作した。

6月からの QuestMobileのデータによると、これらインターネット大手3社だけで、モバイル動画アプリを一つだけ使用している中国の消費者の80%以上を惹きつけている。(ただし、多くの消費者は複数のアプリを使用している場合もある。) そのうち、Tencent Video とiQiyi は互角の勝負を繰り広げており、中国のデータ会社 Push(極光)によると、iQiyi は、動画アプリを一つだけ使用しているユーザのシェアを36.6%占めて首位に出たが、Tencent Video は2017年の上半期は1億400万人のモバイルデイリーアクティブユーザ(DAU)を獲得しており、iQiyi の7,800万 DAU を大きく上回った。また、Youku は3,600万DAUで2社を追随する形となった。

中国の上位動画アプリ一つだけを使うユーザの普及率
出典:QuestMobile(2017年6月)

オリジナルコンテンツへの全力投資

中国のビデオライセンス料は、資金が潤沢なインターネット最大手企達にとっても高額すぎる設定になっている。 例えば、2000年半ばから最も視聴されたテレビドラマの1つ「My Own Swordsman(武林外伝)」は80回のエピソードで10万人民元のライセンス料が発生した。しかし現在では、「Legend of Mi Yue(羋月伝)」のようなオンデマンドドラマだと、1つのエピソードだけで最大1,000万人民元ものコストがかかる。これは10年前の水準の実に8,000倍である。このため、欧米の競合であるNetflixと同様、中国の大手動画サイト3社はいずれもコンテンツ制作のために投資し、赤字経営が続いている。

Penguin Picturesの副社長、Han Zhijie(韓志傑)氏は中国メディアの Yicai(第一財経)にこのように語った。

BATのようなインターネットの巨大企業から支援を受けることができるのは幸運なことです。通常のビデオプラットフォームでは、このような高いコストではまずやっていけないでしょう。

しかし、自社制作を行うことで、インターネット企業はコンテンツの制作方法や使用方法をコントロールすることができるというメリットもある。例えば、テレビ番組やドラマは、従来のテレビ番組も含めてだが、昨今は少ないエピソードでより長いサイクルでリリースされるようになっている。そうすることで、プロデューサーは視聴者データを活用して今後の物語を微調整し、話題を伸ばすことができるからだ。また、現在コンテンツは独占的であるため、ストリーミングプラットフォームは初回の独占放送や広告の無い映像といった付加価値サービスを提供し、ユーザに課金することができる。さらに、著作権を尊重する動きとモバイル決済の進歩により、動画ユーザはより簡単に支払いを済ませられるようになっている。EntGroup は、中国の有料動画購入者は今年中に1億人に達すると見積もっている。

最も魅力的なのは、広告、有料購読、出版、配信、ライセンス、ゲーム、eコマースなどの知的財産の商業的可能性だ。地元メディアの報道によると、「The Rap of China」だけでも200以上の異なる製品が生まれたという。

Chen Wei 氏は地元メディアのインタビューで次のように語った

トップテレビ局からトップリアリティ番組を購入したいと望むオンラインビデオサイトは、少なくとも1億人民元が必要になりますが、この1億人民元は3か月間しか使用権を与えてくれません。しかし、同じ金額を使って『The Rap of China』を作れば、それは私たちの知的財産になるんです!

深圳を拠点とするメディアおよびエンターテイメントに特化したベンチャー企業 Creation Venture Partners(創享投資)によると、実際、「IP(知的財産)」は中国のコンテンツプロバイダの新たな流行語となっていて、その産業価値は2014年の2,950億人民元から2016年の5,620億人民元に急増した。

クリエイティビティレベルでは、インターネットプロダクション会社は少なくとも今のところ、従来のテレビネットワークよりも自由度が高い。

Luo 氏はこう言う。

中国のテレビネットワークは国家によって運営されています。どういうことかというと、コンテンツは一秒ごとに SARFT(国家広播電影電視総局)の承認を受けなければならないのです。一方インターネットは、そこまで細かく監視するにはコンテンツが多すぎます。

しかし、デジタル視聴者が拡大するにつれ、デジタルコンテンツの検閲も既に強化されている。この6月までに中国のネチズンの75.2%がオンラインで動画を見ている。そのうち、最も期待されていたオンラインリアリティ番組「Who’s the Murderer(明星大偵探)」は、9月に2つのエピソードを放送した後、当局から放送中止を余儀なくされた。

私は最初のエピソードを見ましたが、正直言って何も過激な表現は見当たりませんでした。

この種の恣意的な取り締まりは中国では珍しくない。10年に2度ある構造改革に先立ち、中国の規制当局は、WeChat(微信)のグループオーナーがソーシャルメディアネットワーク全体に実名登録を実施する責任を負うとして、インターネット産業に関する厳しい措置を命じた。

費やされる多額の資金

安定成長を遂げているにもかかわらず、iQiyi は Baidu からは資金流出源とみなされてきたが、近年 Alibaba および Tencent と比較されることでそうした見方も少なくなってきている。昨年2月、Baidu 設立者の Robin Li(李彦宏)氏と iQiyi の設立者である Gong Yu(龔宇)氏は、iQiyi の売却を28億米ドルで提案したが、買収は決裂し、Baidu 投資家には金額が「低すぎる」と批判された。2月には、同社は転換社債の発行によって15億米ドルを調達し、オンライン動画市場では中国史上最大規模の資金調達となった。直近では、あるソースが Bloomberg に伝えたところによると、このサイトは来年早々に米国でIPOをするための準備に入っているという。こうした一連の動きは、中国の主要な動画サイトへの資金投入が長引く恐れを示唆している。

オリジナルコンテンツへの初期投資に資金を回すことは、少なくとも長期的にみれば、回収可能な動きであるように思われる。 iQiyi は既に「The Rap of China」でそれなりの成功を収めている。しかし、TechNode への匿名での情報提供者によると、番組の収入は若い視聴者をターゲットにした大手広告主によるものが大半であり、この番組は損益分岐点ギリギリのところにあるらしい。9月に番組が終了した直後、Tencent Video は4,300万人の有料加入者を獲得したと発表し、中国のオンライン動画プラットフォームのランキングトップに躍り出たとしている。 Sun Zhonghuai 氏は、動画コンテンツ拡大競争のステージにおける競争上の優位性として、数量ではなくコンテンツの品質の重要性を主張した。競争に勝つという点では、中国の動画大手企業らは、他社の追随を許さず知的財産を量産してお金を稼ぎ続けているディズニーをよく聖杯と呼んでいる。

【via Tech in Asia】 @techinasia

【原文】

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中国オンライン動画市場は、有料会員サービス・自社制作コンテンツへの過渡期に突入

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中国では長年のトレンドが変わりつつあり、またしても私たちの意表を突いてきそうだ。オンデマンド動画配信サービス iQiyi(愛奇芸)の2016年の総収入に占める広告収入の割合は50%程度にとどまる見込みだ。 先週(12月第2週)、iQiyi の CEO である Gong Yu(龔宇)氏は、中国・成都で開催された CIAVC(China Internet Audio-Visual Conference…

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iQiyi(愛奇芸)CEO の Gong Yu(龔宇)氏
Image Credit: CIAVC

中国では長年のトレンドが変わりつつあり、またしても私たちの意表を突いてきそうだ。オンデマンド動画配信サービス iQiyi(愛奇芸)の2016年の総収入に占める広告収入の割合は50%程度にとどまる見込みだ。

先週(12月第2週)、iQiyi の CEO である Gong Yu(龔宇)氏は、中国・成都で開催された CIAVC(China Internet Audio-Visual Conference:中国インターネット視聴大会)2016に出席し次のように述べた。

2016年における iQiyi の総収入は100億人民元を上回る見込みです。そのうち広告収入の割合は半分ほどで、残り半分はユーザ向けのサービス(例えばプレミアム会員登録)などその他収入源から得ています。

中国の大手オンデマンド動画サイトは、熾烈な競争と低い収益性に苦しんでいる。2015年以降各社は収益構造の多様化を目指し、有料会員登録の獲得に向けた取り組みを大々的に行っている。彼らが望んでいるのは、広告モデルから有料会員登録をベースにしたモデルへの移行だ。今年6月、Gong Yu 氏は Yicai=第一財経(レポート原文:中国語)に対し、「2015年には75%ほどだった広告収入の割合を2016年には33%程度まで下げたいです」と語っている。

料金は比較的安く、ひと月15~25人民元ほどだ。しかし、iQiyi の VP である Yang Xianghua(楊向華)氏は Jiemian=界面(記事原文:中国語)に対し、「ユーザ1人あたりから得られる平均収入は広告収入の20倍にもなります」と語った。

それと同時に、広告収入の伸びは鈍化している。モバイル市場調査会社 QuestMobile(レポート原文:中国語)によると、今年7月における中国のモバイル動画アプリの月間アクティブユーザ数は8億人に達した。新規ユーザが減少することで、インプレッション(表示回数)を基準にした広告収入の伸びは、横ばいあるいは下降することが予想されている。

先週(12月第2週)開かれたメディアイベントで、Yang Xianghua 氏は「中国の大手オンデマンド動画サイトが有料会員登録から得る収入は、来年には広告収入を上回る可能性があります」との見通しを示した(レポート原文:中国語)。

月間アクティブユーザ数の10%は有料会員

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Tencent(騰訊)の Online Media Business 部門プレジデント Sun Zhonghuai(孫忠懐)氏
Image credit: CIAVC

CIAVC で、Tencent(騰訊)の Online Media Business 部門プレジデントである Sun Zhonghuai(孫忠懐)氏は次のように述べた。

Tencent Video の見積もりでは、現在、中国のオンライン動画・音声サービスを利用する総ユーザ数の10%は有料会員であると考えています。

今月初め、Alibaba グループ(阿里巴巴集団)のオンライン動画サイト Youku-Tudou(優酷-土豆)は、有料会員数が3,000万人にのぼることを発表した。Tencent Video(騰訊視頻)は先月、iQiyi は6月初めにそれぞれ発表を行い、いずれも有料会員数2,000万人を突破した。

EntGroup(芸恩)が実施した調査(レポート原文:中国語)によると、中国におけるオンライン動画サービスの有料会員数は、2013年の800万人から2015年には2,000万人に増加した。この驚くべき伸びを踏まえると、2016年にはより大幅な増加が期待できる。

2015年半ば頃から、iQiyi は新作コンテンツにペイウォール(有料会員だけがコンテンツにアクセスできるようにすること)を設けた。この戦略によって、ほんの一年のうちに有料会員数を4倍に伸ばした。中国の大手テレビ放送局 Hunan Broadcasting System(湖南広播電視台)が運営する動画サイト Mgtv.com(芒果 TV)は、会員を獲得するために同様の戦略を採用した。

<関連記事>

Youku-Tudou は今年初め、春節の休日期間中にキャンペーンを行い、700万人の会員を獲得した。Alibaba(阿里巴巴)のオンライン決済サービス Alipay(支付宝)と共同運営で多様なサービスを通して新規会員登録をアピールし、それが素晴らしい成功を収めた。

コスト増加の勢いは収まる兆候見られず

chinesevideosites

実際のところ、これまでも長い間ユーザが有料会員サービスを利用することは可能であった。しかし、以下に挙げるように利用を妨げる要因があった。1)海賊版のデジタルコンテンツが豊富にあり、ユーザはわざわざお金を払おうとは思えなかったこと。2)オンライン決済サービスがそれほど浸透していなかったこと。3)コンテンツやサービスについて、動画サイト間でほとんど差別化が行われていなかったこと。

現在、1)と2)の問題についてはほぼ解消されたと言ってもよいほどで、差別化されたコンテンツを求めて、すでに多くのユーザが有料会員になっている。しかし、有料会員の獲得には代償が伴う。中国におけるほぼすべての動画サイトが、会員限定コンテンツに対して重点的に資金をつぎ込んでいる。

LeTV は、テレビの放映権を安値で買い取ることで財を成した最初の企業の一社だ。しかし、放映権の値上がりを背景に、そうした企業は新たなモデルを模索している。今月初め、LeTV(楽視)の社長である Gao Fei(高飛)氏は社内向けのメールで「2017年の新作の70%以上は、自社制作もしくは共同制作にしようと考えています」と明かした(ソース原文:中国語)。

他のサイトも同様に、自社制作コンテンツに多額の投資を行っている。というのも、自社制作コンテンツはコスト管理が容易で、ゲーム会社に翻案権や版権を売却するなどマネタイズ手段も多いからだ。Tencent Video における自社制作コンテンツ視聴の占める割合は、今年初めには8%だったが、8月の時点では14%まで上昇している。

TechNode が以前指摘したように、こうした動画サイトへのアクセス数が増加する主な要因は、数少ないヒット作と新作である。だが、こうしたコンテンツを制作するコストは上がり続けている。Sun Zhonghuai 氏は次のような見通しを語った。

ユーザ数は10%増加し、視聴数は50%~100%増加しています。しかし、コストは200%増加しています。

もちろんこれに加えてこうしたコンテンツにかかるマーケティングコストも必要になる、そして、そのマーケティングコストも同様に増加傾向にある。

しかし、こうした状況にあっても、Tencent や iQiyi、Youku-Tudou の親会社である Alibaba などの大企業は、映画会社やエンターテイメントコンテンツ制作会社を設立し続け、自社のプラットフォーム向けだけではなく映画館やテレビ局向けのコンテンツを制作・配信している。そういったコンテンツやそれに関連した権利は、彼らの新たな収入源となるだろう。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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Xiaomi(小米)が初の対インド投資、デジタルエンタメ企業Hungamaの2,500万ドル調達ラウンドをリード

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中国のスマートフォンメーカー Xiaomi(小米)は、インドのオンライン出版およびエンターテイメントコンテンツアグリゲータ企業、Hungama Digital Media Entertainment の2,500万米ドル規模の資金調達ラウンドに参加した。 これが Xiaomi にとって初めてのインド向け投資となり、その理由は誰の目にも明らかである。中国における国内競争が日々厳しさを増す中で、Xia…

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中国のスマートフォンメーカー Xiaomi(小米)は、インドのオンライン出版およびエンターテイメントコンテンツアグリゲータ企業、Hungama Digital Media Entertainment の2,500万米ドル規模の資金調達ラウンドに参加した。

これが Xiaomi にとって初めてのインド向け投資となり、その理由は誰の目にも明らかである。中国における国内競争が日々厳しさを増す中で、Xiaomi はインドを戦略的に重要だと位置付けており、持続的な成長を目指す考えだ。

この投資ラウンドには Hungama の既存の投資会社である Intel Capital、Bessemer Venture Partners の他に、トップの投資家でありインドの大富豪、Rakesh Jhunjhunwala 氏も参加している。今後、この投資グループはムンバイに拠点を置く Hungama の非公開株を少数取得する予定だ。

Hungama Digital Media Entertainment は、ボリウッドおよび南アジア地域におけるエンターテイメントコンテンツのアグリゲータ、デベロッパー、パブリッシャーであり、コンテンツ配信サービスも提供しているインドの大手企業である。Hungama によると、月間6,500万を超えるアクティブユーザが音楽、動画、映画サービスを利用するためにアクセスしているという。Hungama Play は今後、インドの複数言語と英語による1,500時間に及ぶテレビコンテンツを追加すると声明で発表した。

新たに調達した資金は、コンテンツの開発やモバイル端末向けの Hungama Music と Hungama Play における技術的サポートの向上に充てられる。

この提携によって、Xiaomi が手掛ける Mi プラットフォームに、テーマや着信音を含む Hungama のコンテンツサービスが統合されることになるだろう。Xiaomi の副社長である Hugo Barra 氏は次のように語っている。

当社はスマートフォンを、コンテンツを含むインターネットサービスを提供するプラットフォームであると考えています。インドにおける当社ユーザベースの拡大と4G の継続的な普及率の増加に伴い、当社は Xiaomi 製のデバイスを通じて、より多くのデジタルメディアが消費されることを期待しています。

Alibaba(阿里巴巴)や Tencent(騰訊)など中国のインターネット企業はコンテンツ市場の開拓に力を入れており、Xiaomi も例外ではない。Xiaomi は10億米ドルを投入して2014年にデジタルコンテンツ市場へ本格的に参入した。そのうちオンライン動画のプロバイダである iQiyi(愛奇芸)に3億米ドルを投資し、中国最大の動画ストリーミングサイト Youku Tudou(優酷土豆) の株式を購入している。

Xiaomi は2014年7月にインド市場に参入し、昨年から現地生産を開始している。インドで販売されている自社製スマートフォンの75%以上が同国で作られたものだ。

インドは世界第2位の人口を誇り、12億人以上もの人々を抱えているが、そのうちネットユーザは4億人、スマートフォンユーザは約2億2,000万人とインターネット普及率は比較的低い。中国市場が飽和状態になりつつある現在、インターネット関連のスタートアップ企業にとってインドは重要なエマージングマーケットであると広く認知されている。

【via Technode】 @technodechina

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Xiaomi(小米)、中国のビデオポータルiQiyi(愛奇芸)の株式3億米ドルを購入

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Techwebによると、Xiaomi(小米)は3億米ドルをBaidu(百度)傘下のオンラインビデオポータルのiQiyi(愛奇芸)に投じる方針を固めた(取得持分は非公表)。この資金は、Xiaomiの創設者であるLei Jun(雷軍)氏がコンテンツの買収を加速するために出資すると公言していた10億米ドルの一部だ。Lei氏の個人的なファンドもこの投資に参画した。 同社は先週、中国の別のビデオポータル大手…

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Techwebによると、Xiaomi(小米)は3億米ドルをBaidu(百度)傘下のオンラインビデオポータルのiQiyi(愛奇芸)に投じる方針を固めた(取得持分は非公表)。この資金は、Xiaomiの創設者であるLei Jun(雷軍)氏がコンテンツの買収を加速するために出資すると公言していた10億米ドルの一部だ。Lei氏の個人的なファンドもこの投資に参画した。

同社は先週、中国の別のビデオポータル大手であるYouku Tudou(優酷ー土豆)に投資する方針も表明していた(金額は非公表)。

Xiaomiは11月19日午後2時に北京で公式発表を予定しているが、これにはiQiyiとの提携に関する情報が含まれる見込みだ。Xiaomiのスマートテレビの大画面版を期待しているファンも多い。

YoukuとiQiyiはともに、同社だけのオリジナルテレビ番組や映画を開発している。ポータルのライブラリに他では見られないコンテンツを加えることで、Xiaomiの原価水準に近い価格で販売されている安価なガジェットに対し、より高い収益となる。

iQiyiは7月に自社の映画スタジオをローンチし、現在は8本の共同制作映画の完成を控えている。

中国当局は今年になって国内ビデオサイトに対して厳しい取締りを強化しており、多数の海外テレビ番組を禁止扱いにした他、海外の連続テレビ番組を放映する場合にはライセンスを取得するよう強制している。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia
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