
Image credit: CyberAgent Capital
VC やアクセラレータが主体となり、メンターと壁打ちができたり、起業家にスポットライトを当てたりする機会は増えている。サイバーエージェント・キャピタル(CAC、旧:サイバーエージェント・ベンチャーズ)もまた、Rising Expo という名で年に一度イベントを開催していたが、2016年には Monthly Pitch という月1回(毎月第2水曜日、渋谷の「hoops link tokyo」で開催)のイベントに移行した。
Rising Expo が Monthly Pitch になった背景について筆者は不案内だったが、IVS(Infinity Venture Summit)、B Dash Camp、ICC(Industrial Co-creation Conference)、TechCrunch Tokyo など、アーリーからミドル以降のスタートアップ輩出に主眼を置いた国内カンファレンスが充実する中で、依然としてシード(特に〝どシード〟)のスタートアップを支援する仕組みがエコシステムに足りない、との判断があったようだ。
シードスタートアップにとっては、年に一度や二度の露出機会では初の資金調達を迎えるまでの息が続かないため、月一で開催するようにしたのが Monthly Pitch のマンスリーたる所以である。2016年12月から始まった Monthly Pitch は毎月、スタートアップ8〜9社、平均で40社ほどの VC、CVC、大企業の投資担当者を集めるまでに成長した。

今月開催された26回目の Monthly Pitch では、累積登壇スタートアップの数が200社を超えた。登壇スタートアップ中50.7%が資金調達に成功、直近に創業したばかりのスタートアップを除いた2017年までの登壇スタートアップに絞れば、73.2%が資金調達に成功している。
登壇スタートアップ数200社超えの節目となるこの時期、CAC は Monthly Pitch ASIA として、初となるジャカルタ版を来月開催する(本イベントの模様は THE BRIDGE でもカバーの予定)。ジャカルタは以前、Rising Expo の海外版が開催された都市でもあり、また、CAC が展開するアジア8カ国10拠点の中でも重点市場である。Monthly Pitch ASIA には日本から数社、インドネシア、ベトナム、タイ、シンガポールから12社の新進気鋭スタートアップが登壇、主に日本の投資家に向けて直接ピッチを行う予定だ。
毎月第2水曜日に東京・渋谷で開催される Monthly Pitch については、スタートアップは選抜制、VC・エンジェルは完全招待制で運営されている。27回目となる次回は5月8日に開催予定で、現在は28回目となる6月12日分のエントリが受け付けられている。

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