ベトナムでフードデリバリー戦争勃発ーー1年で1日の利用者数は250倍、シンガポール発のGrabfoodが一歩リード

by souta watanabe souta watanabe on 2019.7.16

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ピックアップ:Vietnam food delivery market is battlefield for four Asian unicorns

ニュースサマリー:ベトナムのフードデリバリー市場での争いが激化しているようだ。アジア圏内ユニコーン・スタートアップ、シンガポールの「SEA」と「Grab」、韓国の「Woowa Brothers」、インドネシアの「Go-Jek」のバトルフィールドになっているという。

ベトナムのオンラインメディア「Vietnamnet」によれば、最も高いドミナンスを誇っているのはGrab Foodで、ベトナム市場参入から約1年しか経過していないにも関わらず、2019年1月時点で、15の町・県に進出し、特にハノイやホーチンミンなどの主要都市では80%のマーケットシェアを獲得している。

ベトナム全体でのシェアは、2018年10月に48%で、2019年1月には68%まで上昇している。GrabのCEO Jerry Lim氏によれば、同社は約1年でデイリーユーザーの数を250倍に伸ばすことに成功している。

話題のポイント:加熱する東南アジア市場の中でも、ベトナムは高い経済成長率と人口(9000万人)を誇る国であり、現在はスタートアップ文化も徐々に成熟してきています。しかしベトナムにはネイティブかつ画期的なフードデリバリー・スタートアップが存在していなかったため、上記のユニコーンにとっては大いに参入の余地があったのだと考えられます。

またその他の理由として、他の東南アジア地域と似ていますが、ベトナムがバイク大国であるという要素があります。これは政府が四輪自動車に高い関税をかけたために、一般消費者が自動車を手に入れずらくなったことが要因となって起きている現象です。

つまり言い換えれば、人々の大半は普段からバイクに馴染み、頻繁に利用しているため、配達員を集めるのが比較的容易なのだと考えられます。日本のUberEatsはサービスローンチから常に配達員不足に悩まされているようですが、その心配がないというのは、ネットワーク効果の観点で言えば大いにメリットがあります。

そしてそのフードデリバリー領域の中に置いて、Grabが最も多くのシェアを獲得できた要因は、もともとC2Cで配車サービスを展開していたことにあると推察できます。

配車サービスの方で供給側を担当していた個人事業者は、Grabへのアカウント登録や給与受け取り、ユニフォームの準備などが済んでいるため、スムーズにフード・デリバリーの供給を開始することができます。その点でGrabには優位性があったのです。

ちなみに筆者は数日前、ベトナムのホーチンミンに滞在していたのですが、緑色のユニフォームとヘルメットが特徴のGrabバイクはとても印象的で、どこを歩いていても目につきます。筆者が実際に観測した上での雑感では、Grabバイクの中でもフードデリバリーをやっているのは1割未満です。

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