クールジャパン機構、日本アニメのライセンス事業を展開するSentai Holdingsに約32億円を出資——日本アニメ作品の世界進出を支援

by Masaru IKEDA Masaru IKEDA on 2019.8.1

Sentai Holdings CEO John Ledford 氏(左)と、クールジャパン機構 代表取締役社長 CEO 北川直樹氏(右)
北川氏は以前、ソニー・ミュージックエンタテインメントの代表取締役 CEO を務めていた。
Image credit: Masaru Ikeda

Sentai Holdings は、テキサス州ヒューストンを拠点に北米市場で日本アニメ作品のライセンス事業を展開している。23日、クールジャパン機構(海外需要開拓支援機構)と Sentai は23日、都内で共同記者会見を行い、クールジャパン機構が Sentai に約32億円(3,000万米ドル)を出資したことを明らかにした

傘下にプロダクションやローカライゼーション施設の「Sentai Studios」、日本アニメの D2C ストア「Sentai Filmworks」、OTT 向けストリーミングプラットフォーム「HIDive.com」を擁しており、今年初めには、TV 向けのストリーミングプラットフォーム「Anime Network」を買収している。

日本アニメのライセンシングのみならず、パッケージや関連グッズの卸売・E コマース、自社・他社プラットフォームからもローカライゼーション(字幕・吹替)、プロモーションなどを一気通貫で提供できるのが特徴。北米におけるアニメのライセンス事業者としては最大規模の700 以上のライセンスを保有しており、9,000以上の番組タイトルを取り扱っている。

Sentai Holdings が取り扱う関連グッズ(一部)
Image credit: Masaru Ikeda

Sentai Holdings 創業者で CEO のJohn Ledford 氏は、他の日本アニメのディストリビューターである A.D. Vision や Newtype USA の創業者としても知られており、27年以上にわたり日本のアニメ産業に携わる業界のレジェンドだ。マイナーなアニメ作品のほか、新世紀エヴァンゲリオンやハローキティなどの現地配給を手がけた人物としても有名である。

Sentai Holdings 傘下の Sentai Filmworks は、先月、多数の死傷者を出した京都アニメーションの火災を受けて GoFundsMe 上で募金のためのクラウドファンディングを実施。75万米ドルの目標額に対し、230万米ドル以上の寄付が集まっている。

この分野には、WarnerMedia が買収した Crunchyroll や、Sony Pictures が買収した Funimation などがある。Sentai Holdings は特に日本アニメの取扱バリエーションや、版元とのディールや関係性が評価が高いという。

クールジャパンは今回の出資比率を明らかにしていないがメジャー出資と位置付けており、同社から2名が Sentai Holdings の取締役に就任する。クールジャパンは映像コンテンツに対する制作資金を提供するジャパンコンテンツファクトリーなども活用し、日本アニメの世界展開を支援していきたいとしている。

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