Tencent(騰訊)、日本のクラウド市場へ参入する計画

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Image credit: Masaru Ikeda

中国のインターネット企業 Tencent(騰訊)が、日本のクラウド市場への参入を計画していると Nikkei Asian Review が報じた。日本で先行する Amazon や Microsoft などのグローバル企業に挑む形だ。

重要視すべき理由:規制の厳格化、およびゲームを含む一部のメイン事業に大きな影響を与えた経済停滞の中、Tencent は成長率の高いクラウドコンピューティング分野に焦点を移している。

  • Tencent のクラウド部門は、中国で11%のマーケットシェアを持つ、2番目に大きいパブリッククラウドプロバイダーである。圧倒的なシェアを保持しているのはAlibaba(阿里巴巴)で、2018年時点で推定43%である(調査会社 IDC 調べ)。したがって、海外事業は Tencent にとって重要な戦略となっている。
  • 日本で Amazon と Microsoft との熾烈な競争に直面することになるが、Tencent には優位性がある。同社はアジア地域で最大級のゲーム会社であり、動画共有サービスを手掛ける中国の大手会社らはすでに同クラウドサービスを利用している。
  • 詳細情報:Tencent は1年以内に100社のクライアント獲得を目指す。同社のクラウド部門によると、日本ではゲーム、動画共有、ソーシャルメディアを扱う企業にサービスを提供することをメインにしていくという。
  • また、人気のソーシャルメディアアプリ LINE との提携をクラウドサービスにまで拡大することを目指す。LINE は昨年同社と提携し、日本の小売店にモバイル決済サービスを提供した。

背景:Tencent は昨年、クラウド事業の収益を2倍にし、総収益の約3%、91億人民元(約1,436億円)を上げた。規制当局による監視強化で混乱していたゲーム産業を埋め合わせることができた。

Tencent Cloud(騰訊雲)のVPである Da Zhiqian(答治茜)氏は5月、「今年、クラウド事業で4〜5倍の海外収益拡大を目指している」と語った。

  • クラウドサービスにおいて、日本は最も成熟した市場の1つだが、まだ成長を続けている。IDC によると、日本のパブリッククラウド市場は2017年から2022年にかけて年22.9%近く成長すると予想されている。そして2022年には、約125億米ドルに達すると予測されている。
  • Tencent が初めて海外クラウド事業を開始したのは、2016年。現在、アジア太平洋市場で4番目、世界でも6番目に大きなシェアを持っていると同社が述べている。
  • 日本のクラウド市場に参入した中国の大手テック企業は、Tencent だけではない。Alibaba Cloud(阿里雲)はビッグデータと機械学習の需要増加に伴い、1月に日本で2つ目のデータセンターをすでに開設している。Alibaba は当時、「弊社のクラウド部門が e コマース、ゲーム、メディア、製造、IoT など幅広い分野にクラウドソリューションを提供することになるだろう」と語った。

【via TechNode】 @technodechina

【原文】

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