宇宙空間の建設会社「Archinaut」がNASAから7300万ドル調達ーー無重力空間3Dプリントで製造組み立てを可能に

by Taishi Masubuchi Taishi Masubuchi on 2019.7.31

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ピックアップArchinaut snags 73 million in NASA funding to 3D print giant spacecraft parts in orbit

ニュースサマリー:宇宙スタートアップ「Made In Space」は7月14日、NASA(National Aeronautics and Space Administration)より7300万ドルの資金を獲得したと発表した。獲得資金は、同社が推し進める宇宙空間における3Dプリンティングプロジェクト「Archinaut」のNASAとの共同実証実験に用いられる。

同社は2010年創業。宇宙船やロボットを地球から運ぶのでなく、3Dプリンティングを利用し宇宙空間で製造することを目指しているプロジェクトだ。また、製造だけでなく組み立ても無重力空間にて行う機能を併せ持つ。

同社は2022年を目途に初号機を打ち上げ、実際に無重力状態における3Dプリンティングを用いた製造・組み立てを実施する予定としている。動画はNASAが公開した、同プロジェクトの詳細を説明したもの。

 

話題のポイント:宇宙空間で3Dプリンティングを利用、こう聞くといかに同技術が私たちの知らないところで急激に発展・実用化へ向けた動きが起きているか実感できます。例えば以下は、昨年3月にエルサルバドルに3Dプリンターを利用して建設された、正真正銘の「家」。建設費用はたったの4000ドルしか必要ないそうです。

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市場調査会社Market and Marketが公開した3Dプリンティングの市場規模や需要予想によると、2019年における3Dプリンティングの市場規模は15億ドルで、2024年には約3倍となる45億ドル規模と試算されています。年平均成長率(CAGR)にすると25%なんですが、なんとこの牽引要因がまさにこの宇宙空間における3Dプリンティング技術への需要なのだそうです。

Made In Space, Inc., successfully demonstrated  Archinaut’s  additive manufacturing — better known as 3D printing — and robotic assembly capability in a simulated space environment, a key milestone that paves the way to operate in space. Pictured above, Archinaut manufacturing and assembly unit enters the Thermal Vacuum Chamber (TVAC) at teammate Northrop Grumman’s facility in Redondo Beach, Calif. TVAC simulates the thermal and pressure environment of Low Earth Orbit.

おそらく2024年を目途に技術が需要に追いつくという算段なのでしょう。ちなみに「Archinaut」では今年3月に地球上にて人工的に作り出した無重力空間で3Dプリンティングを利用した製造・組み立てを無事成功させています。

 

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