ピックアップ:The satellites will work in tandem with ground stations that receive and convert the signal
ニュースサマリー:SpaceX CEOのイーロン・マスク氏は火曜日、同社が開発する宇宙インターネット「Starlink」の衛星回線を通したツイートに成功した模様。本人も驚いていることから、実験的に投稿されたツイートだったことが伺える。
Whoa, it worked!!
— Elon Musk (@elonmusk) October 22, 2019
Starlinkのプロジェクト概要は、「宇宙空間に無人小型衛星を3万機飛ばし、地球を覆い尽くした上で、それらの小型衛星を通してブロードバンド通信を地上に提供する」というもの。
<参考記事>
今年5月、既に最初の60機の打ち上げには成功しており、今回のツイートは周回軌道に乗っている60機による通信を介して投稿されたものである。
話題のポイント:Starlinkによるインターネットは、現在十分な通信速度や回線が担保されていない地域までカバーできるとされています。
これまで「Facebook」や「Google」が“世界中にインターネットを提供する”という構想でいくつかプロジェクトを立ち上げた過去がありますが、“宇宙から”のアプローチは、当面SpaceXにしかできない独自の打ち手でしょう。
また、60機の小型衛星の打ち上げ成功後、Starlinkはその衛星数を1万2,000から倍以上の3万に変更すると発表しています。
未だ追加で提案されている1万8,000機分は、アメリカ連邦通信委員会(FCC)の承認を受けてはいません。しかし、現在周回軌道に乗っている60機と今後数ヶ月・数年内に打ち上がる数百機のパフォーマンスが順調であれば、承認を簡単に受けることができると推測できます。
Starlinkの低コストなインターネット・インフラは世界を変えるでしょうか。絵空事のようなビジョンを持つまだ始まったばかりのプロジェクトではありますが、SpaceXなら可能なのではないかとも期待してしまいます。今後もその動向に注目していきたいと思います。
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