トヨタ、Didi Chuxing(滴滴出行)に6億米ドルを出資——中国でEV販売を加速

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Didi Chuxing(滴滴出行)のバイスプレジデント Stephen Zhu 氏(左)と、トヨタ自動車 執行役員副社長 友山茂樹氏(右)。東京での調印式で。
Image credit: Didi Chuxing(滴滴出行)

Didi Chuxing(滴滴出行)は24日、トヨタ自動車からの6億米ドルの投資に合意し、Didi プラットフォームの配車サービスドライバーに共同で自動車サービスを提供することを発表した。

重要視すべき理由:Didi はトヨタと密接な関係を築いて中国の配車サービス市場におけるシェアを拡大したいと考えていたため、今回の取引は Didi にとって大きな前進となる。OEM自転車レンタル企業ライフスタイルプラットフォームなどの、モビリティやインターネット分野におけるその他のプレイヤーは配車サービス市場への参入を目指しており、Didi と直接競合することになる。

  • Didi は2018年4月から独自のモビリティ・自動車業界連合の構築を始めている。この連合には世界中から30を超える OEM や主要サプライヤーが参加しており、新エネルギー車を使ったモビリティシェアリングサービスの提供を目指している。
  • 国有自動車メーカーである FAW(一汽)、中国最大の民間自動車メーカー Geely(吉利)、ドイツの自動車メーカー Volkswagen もこの連合に参加している。

詳細情報:Didiの広報担当によると、トヨタ、Didi、GAC Toyota Motor(広汽豊田)は、自動車リース、車両管理、その他の自動車関連サービスを提供するためのジョイントベンチャーを立ち上げる予定だという。広州に拠点を置く GAC Toyota は、2004年に自動車メーカーの GAC Group(広汽集団)とトヨタが共同で設立した自動車メーカーである。

  • 両社はトヨタ独自のモビリティサービスプラットフォーム(TMSP)をベースにした、自動車メンテナンスと自動運転に関するサービスのテストも行っている。TMSP は様々なモビリティサービスをサポートする情報インフラである。
  • トヨタと Didi が初めて提携したのは2018年1月のことである。当時トヨタは、様々な Mobility as a Service(MaaS)ビジネスを念頭に置いた、フル電動・自動運転コンセプトカーである「e-Palette」を発表していた。Amazon や Pizza Hut もトヨタと提携していたが、Didi もパートナーとして、オンデマンドデリバリーや自動車の相乗りといった、車両の様々な機能のテストに参加していた。
  • トヨタがDidiに投資するというは今年5月からささやかれていた。Didiの市場価値は現在およそ620億米ドルである。

トヨタのコネクテッドテクノロジーと次世代型バッテリー電気自動車を利用してDidiとの提携をより強力なものにできることを嬉しく思います。今後は Didi と協力しながら、より魅力的かつ安全でセキュリティで守られたサービスを中国のお客様に提供していこうと考えています。(トヨタ自動車 執行役員副社長 友山茂樹氏)

背景:世界中の自動車メーカーと中国の配車サービス企業は、2025年には販売される自動車の5台に1台が電気自動車にするという中央政府の目標に対応すべく舵を切っている。

  • トヨタが6月に発表したところによると、同社は目標を5年前倒して、2025年には世界中で550万台の電気自動車を販売することを目指すという。この発表に続いて、今週初めには、中国最大の電気自動車メーカーである BYD(比亜迪)と提携して、今後5年でバッテリー電気自動車を10モデル中国市場に投入することを発表した
  • 国が支援する自動車メーカー3社が共同で設立した中国の配車サービス企業 T3 Chuxing(T3 出行)は22日、今後3年間で30万台の自動車を購入する計画があり、それらは全て電気自動車になることを発表した
  • 北京市人民政府は、今後2年間でガソリンで走るタクシー全車を電気自動車に置き換えていくという。中国南西部の成都や、西部にある陝西省の省都である西安など、他にも20以上の人民政府がこれに追随する。

【via TechNode】 @technodechina

【原文】

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