企業向けサイバーセキュリティ提供のShape Security、シリーズFラウンドで5,100万米ドルを調達——IPOを前にユニコーンに

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Shape Security

企業がオンラインシステムの不正利用を阻止できるよう手助けするサイバーセキュリティスタートアップの Shape Security は、C5 Capital がリードするラウンドで5,100万米ドルを調達した。このラウンドには Kleiner Perkins、HPE Growth、Norwest Ventures Partners、Focus Ventures、JetBlue Technology Ventures、Top Tier Capital Partners、Epic Ventures も参加した。

今回の投資の結果、Shape Security は評価額が10億米ドルになったと述べ、待望の「ユニコーンクラブ」の仲間入りも果たした。

2011年に設立されマウンテンビューを拠点とする Shape Security の中核的なレゾンデートルは、銀行のようなビッグビジネスを手助けして、ボットがクレデンシャルスタッフィング攻撃(訳注: 流出したユーザー ID とパスワードのペアを用いてサイト侵入を試みる)で他人のアカウントにアクセスしようとしたり、偽アカウントを作ったり、データをかき集めたりする、いわゆる「イミテーションアタック」を阻止することである。つまり、透明になれる服を着て裏口から忍び込んでくる人を止めるのは難しいが、付け髭や付け鼻で正面入り口から入ってくる人を見つけるのは容易であるということだ。

多くのサイバーアタッカーは入り込める場所を見つけるまでオンラインシステムを突っついてみる自動化技術を中心に据えている。例えばアタッカーは盗まれたクレジット情報という宝の山を持っていることもあるが、有効かどうかを1つずつ手動で試すのは時間がかかりすぎるため、自分で一度確認してボットを訓練し、同じ確認作業を他のクレジット情報に対して使用可能なものが見つかるまで行わせる。デバイスを乗っ取り遠隔操作するためのマルウェアが使用されることもあるし、もしくはアタッカーが他人の様々な個人情報を盗み出して新しいクレジットカードに使えるかどうかを試してみることもある。

大事な点は、イミテーションや自動化を使い大規模なサイバーアタックを実行することは比較的容易であり、そのために Shape Security もそういった攻撃を検知するために自動化技術を使用しているということである。

Shape Security のダッシュボード

AI の効果

ウェブサイトやモバイル用アプリ、そして API のエンドポイントで Shape Security は過去のデータや機械学習、人工知能(AI)を活用して「ユーザ」が本物か不正なものかを判別し、もし後者だと判断されればブロックする。アタッカーはやり方を変えて再び挑戦してくることも多いが、Shape Security はそれにも対応しなければならない。

同社はサイバー犯罪者に多くの情報を与えることになるのでボットと人間を区別するすべてのシグナルを明らかにはしていないが、キーボード入力やマウスの動きなどを監視しているのは確かであり、それに加えてデバイスがルート化されているかどうかというようなシステムの詳細も監視している。同社が使用する情報は、究極的には攻撃の性質によって決まるものである。

Shape Security のエンジニアリング部門ディレクター Jarrod Overson 氏は VentureBeat にこう語った。

弊社が使用するシグナルには既知の攻撃を検知するもの、ボットのような振る舞いを検知するもの、さらにはユーザエージェントが使おうとしている虚偽のリストを収集するものもあります。Shape の決定エンジンは数千の特徴を処理し、トラフィックが正当なものか不正なものかを判断しています。

Shape Security は毎日20億件もの大量の詐欺的な、もしくは「迷惑な」処理を阻止していると述べており、北米のオンラインバンキング利用者の半分以上が同社の技術によって守られているとしている。

さらに、Shape Security の技術を使用する企業が増えれば増えるほど、より多くのデータを得て、その技術はより良いものになっていく。良い機械学習システムとはそうなるように設計されているものなのだ。

Overson 氏はこう続ける。

Shape には複数の機械学習システムがあり、すべてのデータは Shape のテレメトリとネットワークのメタデータから得ています。いくつかのシステムは他の顧客のデータから学習して予防的な対抗手段を構築し、他のシステムは良いユーザの振る舞いを学習してそこから外れたものを見つけ出します。

これまでに Shape Security は、Alphabet の GV や Google の元 CEO の Eric Schmidt 氏の Tomorrow Ventures を含む大物支援者から、1億3,000万米ドルを調達してきた。新たに5,100万米ドルを得て、プラットフォームを世界的に成長させ、AI の能力を強化する計画だ。

Shape Security の CEO 兼共同設立者 Derek Smith 氏は声明でこう付け加えた。

今回の投資により、弊社は国際的な運営をスケールさせ、また AI 開発を加速させることができます。弊社の新たな、ならびに従来からの投資家の方々、そして成長を続ける弊社の実績が、あらゆる企業を不正なインターネット処理から守るという弊社のビジョンを明確に示しています。

マーケットサイズ

2018年の世界的なサイバーセキュリティ市場は1,520億米ドルであるとされており、数年内に2,500億米ドルにまで成長すると見込まれている。オンラインで行われるビジネスは増加を続け、実質的にすべての企業はソフトウェア企業となりつつあり、つまりサイバー犯罪の標的はなお一層増えているということである。何らかのデータ漏洩ハッキング、セキュリティ不備といったことが世界中でほぼ毎日のように見出しを飾っている。

また自動化が組み込まれたサイバーセキュリティは、投資家と、買収を通じて製品を強化しようとしている大企業の両者にとって、非常に良いポジションにつけている。実際、予想されるサイバーセキュリティの労働力不足については多くのことが言われており、これこそが特に自動ツール企業と投資家引きつけている理由の1つとなっている。6月にはエンドポイント保護と脅威インテリジェンスを提供する AI 駆動のサイバーセキュリティプラットフォーム CrowdStrike が株式を公開し、これまでのところ株価は IPO 価格の倍以上の値をつけて順調に推移している。さらに、昨年は BlackBerry が AI 対応のセキュリティスタートアップ Cylance を10億米ドル以上の額で買収した

Shape Security は新たにユニコーンの仲間入りを果たしたが、これはイグジットにも目を向けているということだろうか?どうやらそのようだ。

IPO への準備は、弊社の計画の一部です。

Shape Security の CMO である Mike Plante 氏は、時期は明確にはしなかったが、VentureBeat にそう述べた。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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