香港のフィンテックユニコーンWeLab、シリーズCラウンドでAlibaba(阿里巴巴)や中国建設銀行から1億5,600万米ドルを調達

SHARE:

Tech in Asia では、有料購読サービスを提供。有料記事の閲読、全記事への回数無制限閲読、5万社を超える企業データベースへの無制限アクセス、カンファレンスへの限定割引などの特典があります。詳しくはこちらから


香港のフィンテックユニコーン WeLab は13日、シリーズ C 戦略調達ラウンドで1億5,600万米ドルを調達したと発表した。既存投資家5社に加え、本ラウンドでは新規投資家として Alibaba Hong Kong Entrepreneurs Fund(阿里巴巴香港青年企業基金)や中国建設銀行などが参加した。

Photo credit: WeLab

WeLab 創業者兼 CEO Simon Loong 氏は、プラットフォームの追加開発と拡大、R&D への追加投資に新しく調達した資金が使われると語った。

2013年に設立された WeLab は、リスク管理技術と AI を用いる仮想銀行で、構造化されていないモバイルビッグデータを数秒で分析し金融サービスを提供する。香港、中国、インドネシアで、それぞれ異なるブランドで営業展開している。

香港ではオンラインレンディングプラットフォーム「WeLend」を展開、香港金融管理局から仮想銀行免許を取得後、2020年には WeLab Bank をローンチする予定。

中国では、マイクロレンディングプラットフォームの「WeLab Digital(我来数科)」、リースソリューション会社の「Taoxinji(淘新機)」、B2B クラウドサービスプロバイダの「Tianmian Lab(天冕大数拠実験室)」を運営している。

2018年には、地元コングロマリット Astra International とのジョイントベンチャー AWDA を通じてインドネシアに進出、新ブランド「Maucash」をローンチした。

この10年間、フィンテックは技術進化によって徐々に我々の日常生活に取り入れられ、我々の知る銀行の伝統的な世界は変貌しつつある。2020年は監督とガバナンスの要求が必須となる変曲点となり、それはまず規制されたデジタル銀行から始まるだろう。(Loong 氏)

WeLab は今後、B2B ビジネスをさらに中国で展開し、1,000を超えるパートナーと協業。同社のクラウドプラットフォーム上で来年後半までに企業向けの独自コンピューティングソリューションの提供を始め、今後2年以内にインドネシア以外の東南アジア市場へも進出するとしている。

【via Tech in Asia】 @techinasia

【原文】

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する