2020年は〝空港無人化〟が進む——無人ロボットカフェ「Cafe X」が空港へ進出

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Image Credit: Cafe X

ピックアップ:Cafe X shuts some of its robot coffee shops

ニュースサマリー:ロボットがコーヒーを淹れる無人カフェ「Cafe X」が店舗を閉鎖したとAxiosが報じている。サンフランシスコの3店舗が対象で、2017年頃よりロボットアームが特徴的な無人カフェを香港・サンフランシスコダウンタウンにて展開を開始していた。

Cafe Xによれば、ダウンタウンの店舗は一時的な実証実験の一環だったとし、昨年12月にサンフランシスコ空港(SFO)とサンノゼ空港(SJC)に新店舗を設立したことを強調。2020年は空港を中心に施設展開していくとした。

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Image Credit: Cafe X

話題のポイント:2020年以降、空港店舗に「無人化」のトレンドが訪れると感じます。今回、Cafe Xが空港にバリスタロボット進出を果たしたように、24時間運営に需要がある環境「エアポート」に注目が集まりつつあります。

Amazon Goの「OMO戦略」でも触れましたが、Amazonは空港の不動産投資費用対効果に目を付け、無人コンビニの店舗拡大計画の一環として進出を進めているといいます。さらに、Amazon Goが中心商品として扱う「軽食」はダウンタウンの商品としては安価でありませんが、空港価格でいえば妥当なため販売促進が見込まれています。

Cafe XのCEO、Henry Hu氏によれば、過去2〜3年における街中での営業は消費者行動の分析を兼ねていたとAxiosに語っており、決してキャッシュフロー悪化によるシャットダウンでないとしています。つまり、実証実験の結果から同社のスイートスポットは空港であると結論付けたということでしょう。

ちなみに、空港における戦略で新しいものとえば、日本の成田空港・羽田空港に約300台ほど並ぶガチャガチャが想起されます。旅客のため、換金できない硬貨を最後の最後でお土産へと変身させることができることで世界中で話題となりました。旅行者需要を巧みに捉えた空港サービスと捉えられます。

さて、単なる「カフェ」でいえば、空港で求められるのは「コーヒーのクオリティー」より時間を過ごす場としての「環境」であると感じます。同社ウェブサイトを見る限り空港に設置されたロボットアームの”箱”(本記事最上部画像)は、自動販売機のような見た目で、いわゆるサードプレイスとしての環境提供を前提に置いていないことが分かります。

そのためCafe Xは空港をサードプレイスでなく、完全ロボット化を通した「圧倒的時短」による価値提供にこそ需要があると想定しているのかもしれません。この点で、Amazonが「無人店舗」戦略として空港に目を付けた背景とは大きく違ってきています。

いずれのケースにしろ、空港が環境として「無人店舗」と相性がいいことには変わりはなく、Cafe Xが空港における「圧倒的時短」への価値需要に対する仮説を証明できれば、今後より一層、空港のロボット化・自動化が進んでいきそうです。

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