都市での自動運転開始も近いーーUberがワシントンD.C.で地図データ収集を開始

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Image Credit: Uber

競合自動運転企業「Waymo」に続いて、Uberは自動運転車を新しい都市、ワシントンD.Cに導入すると発表した。1月23日のMediumのブログ記事において、Uberの自動運転車研究を担当する「Advanced Technologies Group(ATG)」は1月24日から、D.Cに3台の車両を配備すると発表。

導入車両は少なくとも2020年後半まで自動運転されない。その代わり、マニュアルで運転し、道路データを収集して高解像度マップを形成するとのこと。また、Uberの自動運転プラットフォームに役立たせるためシミュレートするのが困難な運転シナリオを把握し、オントラックテストに組み込ませる。

ワシントンD.C.は、サンフランシスコ、ダラス、トロントに続き、Uberが地図データを収集する4番目の都市になる。2018年からD.C.で車両をテストしてきた「Argo」と「Optimus Ride」も参加する。

「私たちの希望は、手動で集めたマップがワシントンDCの自動運転モードで車両をテストするための基盤になることです。私たちはその可能性を見出しており、公道走行するための全てにおいて安全かつ有意義な学習を行い、開発作業に役立つようにコミットしてきています。安全性について考えるのは乗客ことだけに留まりません。全ての人が安全に道路を走行できるように配慮しています。だからこそ地元の利害関係者や市の役人と緊密に協力し、ワシントンD.C.コミュニティとあらゆる段階で関わっていると信じています」(Uberの連邦問題責任者Danielle Burr氏)。

Uberは、最初の公募に先立つS-1申請で、ATGは2015年にピッツバーグを拠点とする40人の研究者チームから、サンフランシスコやその他のオフィスに至る1,000人の従業員を採用するところまでに成長したと指摘した。さらにこれまでに「何百万」もの自動運転走行車両のテストマイルからデータを収集し、「数万人」の乗車を完了したと述べている。

将来を見据えて、Uberは現在テスト中の車両が状況によってはドライバーなしの自動運転に置き換わると予想しているが、すぐにではない。ただ、特定のユースケースに対して自動運転車両が「徐々に」展開される「ハイブリッドオートノミー」の展開を長期予測している。たとえばかなりの交通量、複雑なルート、または異常気象を伴うシナリオ、またはコンサートやスポーツイベントなどの利用シーンが考えられる。

自動運転車の研究に関して、Uberは控えめに言ってもさまざまな実績を持つ。一昨年12月、アリゾナ州テンペで、プロトタイプのボルボSUVの1台が歩行者を引いてしまった事件から8か月後、ピッツバーグで無人車のテストを再開し、その後サンフ​​ランシスコとトロントでも手動テストを開始。

国家運輸安全委員会は後に、Uberが致命的な衝突の原因となったVolvo XC90の自動緊急ブレーキシステムを無効にしたと判断した(同社は内部文書で、これは「不規則な車両挙動の可能性を減らす」ことだと述べている)。

2018年6月に公開されたブログ投稿で、UberのATG Eric Meyhoferの責任者は、ドライバーが道路から目を離した場合にリモートモニターに警告する、安全な手動運転および監視システムに焦点を当てたトレーニングプログラムなど、新しく実装されたセーフガードを詳しく説明した。また、米国高速道路交通安全局に提出された自主的な安全性評価で、Uberは新しく設立されたシステムエンジニアリングテストチームにより、「最終的に安全な対応を得るために、多くの可能性のある結果を推論することができるようになった」と述べている。

最近ではUberは、ATGのポリシーの変更を確認、助言、提案する自動運転の安全責任諮問委員会(SARA)を設立した。 6人のメンバーで構成され、組織全体の目標と優先事項について意見をする。また、Uber ATGが自動運転技術を開発し、潜在的なリスクにスポットを当て、フォローアップアクションを推奨する方法を提案する。

ただし、UberのPR上の問題は収束していない。英国の会社Leasing Optionsが実施した最近の調査では、調査対象の1,000人のうち6%しかUberやLyftなどのタクシー会社が自動運転車を製造することを信頼していないことを示している。これはハイテク企業のUberよりも自動車メーカーを信頼すると答えた62.6%と比較される注目される数値となっている。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】