スマホブラウザ開発のアスツール、複数のECサイト横断でマスクの在庫と価格がわかる「マスク在庫速報」をリリース

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「マスク在庫速報」
Image credit: Astool

【29日18時更新】一部サイトが規約でスクレイピングを禁止していることが判明、現在は手入力に移行。

スマホブラウザ「Smooz(スムーズ)」の開発で知られるアスツールは23日、複数の EC サイト横断でマスクの在庫と価格がわかる「マスク在庫速報」をリリースした。23日現在、Amazon、楽天市場、ユニ・チャームが対象。API や Web スクレイピング手入力で取得したデータを元に、在庫のあるマスクから、マスク1枚あたりの価格を計算し、価格が低い商品から順に表示される。対応する通販サイトは順次拡大される予定だ。

アスツールの代表取締役で CEO の加藤雄一氏によれば、新型コロナウイルスや花粉症によるマスクの需要過多や買い占めの影響で、同社の開発者の一人がネット上でマスク在庫を探すのに苦労し、彼から本サービス開発の強い提案があったことや社会貢献の観点からこのサイトの開発を決めたという。

BRIDGE の取材に対し、加藤氏は次のようにコメントしてくれた。

現状は、供給者側が圧倒的な価格決定権を持ってしまっていますが、それを消費者の手に取り戻します。転売ヤーのメリットが減り、転売が撲滅されることで、市場が沈静化される可能性を期待しています。また、本サービスで良い反応が得られれば、マスクだけでなく、トイレットペーパーやティッシュ等の商品への展開や、リアル店舗の在庫情報も集めていけたらと考えています。

今回のサービスは、新型コロナウィルスという人類に対する未曾有の危機に対して、私達が持っている能力をいかに活用することができるかを考え開発しました。一刻も早く、新型コロナウィルスの問題が収束し、これらのサービスが不要になる日が来ることが私達の願いです。

試しにマスク在庫速報を閲覧してみると、比較的安価でマスクが入手可能であることがわかる。マスク転売を禁止する法律が施行されたものの、依然として抜け道を探して高価でのマスク転売が横行している中で、マスク在庫速報の認知が広がることで、そもそもの転売ヤーのモチベーションを下げる効果に期待したい。

台湾のマスクマップ(口罩地図) by 好想工作室

台湾では、政府の衛生福利部が公開しているオープンデータを利用して、マスクのリアルタイム在庫状況(リアル店舗)が確認できるアプリが数十以上誕生している。

日本では、東京都が公開しているオープンソースやオープンデータを利用した新型コロナウイルス関連の情報サービスの開発が話題を呼んでいるが、マスクに関するオープンデータはまだ存在しない。価格.com や LINE がリアル店舗の価格情報を提供しているが、マスクはまだ対象となっていないようだ。