
ニュースサマリー:3月21日、Twitter社はコロナウイルスに関して詳しい機関及び専門家のアカウントに、青色の認証バッジを付与していくと発表した。この取り組みは、ユーザーがコロナウイルスに関する正しい情報を発見しやすくするために取られた措置である。
PSA about what we’re doing to Verify Twitter accounts that are providing credible updates around #COVID19: we are working with global public health authorities to identify experts and have already Verified hundreds of accounts, but there’s more to do and we could use your help.
— Twitter Support (@TwitterSupport) March 21, 2020
我々は現在、コロナウイルスに関して信頼できる情報を提供するアカウントを認証するために動いている。我々は世界的な公衆衛生機関と協力し、専門家を特定し、既に数百のアカウントを認証している。しかし、まだまだやれることは残されており、またあなたからのサポートを採用できるかもしれない。
以上の文章からも分かる通り、Twitter社は既に数百のバッジ付与を実施済みである。しかしこれからもバッジ付与を増加させていく方針で、WHOやアメリカ疾病予防管理センター、州立健康機関などの医療機関と共同し、専門家の発見と検証を行っている。バッジはこれらの医療・学術機関のアカウントにも付与されるという。
話題のポイント:現在のTwitter上では、コロナウイルスに対する民衆の恐怖心につけ込みフェイク情報を拡散するアカウントが一定数存在し、ユーザーは正しい情報の選定に苦労しています。Twitterの認証バッジは、これまで大して意味のない機能としてしばしば批判されてきましたが、本取り組みにおいては大きな効力を発揮するかもしれません。
しかし、この取り組みは専門家の信頼性の検証に失敗すれば、より大きな混乱を生み出してしまう危険があります。そのため、大量の専門家の過去の経歴や現在の活動から信頼性を判断し、バッジを付与していくことは極めて困難な作業になるでしょう。
Twitter CEOのジャック・ドーシー氏のツイートを見るに、この取り組みが実行に移された理由の一つには、ユーザー側からの意見があったのだと確認することができます。Y Conbinator創業者のポールグレアム氏による「医療の専門家に対し青色チェックを付与してくれ」との引用リツイート投稿に対し、ジャック氏が「我々はその取り組みを始めている」と返信を返しています。
https://twitter.com/jack/status/1241053395986731008?s=20
Twitterは今月18日は、ウイルスに関する専門家のガイドラインを否定するツイート、「フェイクまたは効果のない治療や予防、診断方法」を交えたツイート、衛生当局や専門家を装って人々を誤解を生むツイートを禁止する方針を発表しています。
正確な情報の価値が高まる現在のような社会状況において、Twitterなどのソーシャルメディアの措置は非常に重要性を増します。Facebookも同様にフェイクニュース拡散や正確な情報の提供のため、いくつもの措置を発表しています。
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