バンコク発モビリティテックのFlare、シリーズAで1.5億円を調達——Spiral Ventures、千葉道場、Sun*、VOYAGE VENTURESから

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Flare のチーム。左から2人目が創業者で CEO の神谷和輝氏
Image credit: Flare

※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

バンコクを拠点に自家用車を活用したラッピング広告ネットワークシステム「Flare Ad」などを提供する Flare は23日、シリーズ A ラウンドで1億5,000万円を調達したと発表した。このラウンドに参加したのは、Spiral Ventures Asia、千葉道場、Sun*(サンアスタリスク)、VOYAGE VENTURES。

Sun*(当時の社名はフランジア)は2018年のシードラウンド、VOYAGE VENTURES は2019年のプレシリーズ A ラウンドに続くフォローオンでの出資となる。

Flare は、連続起業家の神谷和輝氏により2017年8月に正式ローンチ(ローンチ当時のサービス名は「Flare」)。神谷氏は2013年11月のタイ移住以降、これまでにオンラインのタイ語学校、翻訳・通訳のクラウドソーシング事業、タイのビジネスポータルサイト運営などを手がけてきた。

「Flare Analytics」
Image credit: Flare

Flare Ad を皮切りに、2019年9月から車両管理(Fleet Management)やテレマティクス自動車保険への応用が可能な「Flare Analytics」、2019年12月から Flare Analytics を応用し企業の管理者がドライバーの勤怠や動態管理ができる「Flare Dash」を提供している。

同社は、調達した資金を使って営業や開発人員の採用と体制を強化し、Flare Ad、Flare Dash、Flare Analytics などの各サービスの開発に投資する計画。Flare Ad の登録ユーザ数は昨年4月現在15,000人で、近い将来に10万人を目指すとしている。

Flare は昨年、日本とタイの革新的スタートアップとタイの日系企業の戦略的提携を促す「Open Innovation Columbus(OIC)」の活動の一環で、豊田通商タイ現法と資本業務提携し、Flare Analytics を活用した安全運転に関する実証実験や製品開発に着手した。Fire Analytics は SDK 形式で提供可能であるため、既にシステムを採用している事業者ユーザにとっても追加導入しやすい優位性があるという。

今年1月には、カンボジアの BOP ビジネスを手がけるリネットジャパングループ(東証:3556)と協力し、Flare Ad のカンボジアでのサービス展開を開始。Flare Dash もタイ国内のみならず、ミャンマーでサービスを開始している。

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