従業員向けメンタルケアの「emol work」が正式ローンチ——チャットボットで悩みを見える化、チームで匿名共有する仕組みにピボット

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「emol work」
Image credit: Emol

エモルは7日、企業の従業員向けメンタルケアプラットフォーム「emol work(エモルワーク)」を正式ローンチする。以前紹介した際のβ版では、従業員のメンタル状態の定量的分析と自発的施策の提供に特化していたが、正式版ではチャットボットを使った悩みの聞き出しと、ホワイトボードを使った悩みのチーム内での匿名共有をする形にピボットした。

提供機能を変更した理由について、エモル CEO の千頭沙織氏は声明で次のように述べている。

β版ではメンタル状態をグラフィックで確認でき、メンタルトレーニングを提供していましたが、従業員の悩みの根本を解消することができていないという問題がありました。(中略)

正式版の emol work では、今までのメンタルケアではできなかった従業員の具体的な悩みを解決するべく、チームメンバーの悩みをお互いに共有して、チーム全体で解決方法を考えることで、「チームから〝悩み〟をなくす」ことを目的としたサービスとして生まれ変わりました。

「emol work」
Image credit: Emol

正式版には、従業員の悩みを聞き出すチャットボット機能と、匿名での投稿によりチームで悩みを共有できる「悩みボード」が追加。チャットボット機能では、CBT(認知療法・認知行動療法)や ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)に基づき、AI との会話で簡易のカウンセリングやコーチングを受けたり、雑談などが出来たりする。悩みボードでは、ポストイットを貼る感覚で悩みを匿名投稿でき、他のチームメンバーからアドバイスや意見などを受け取ることができる。

今後、チャットボットとのやりとりを Slack 上で行えたり、悩みボードで共有した悩みをナレッジとして蓄積したりする機能もリリースする予定だ。

「emol work」
Image credit: Emol

新型コロナウイルスが emol work に与えた影響も小さくない。今年に入り多くの企業がテレワークへと移行する中で、以前のように顔を合わせた状態で同僚と愚痴を言い合ったり、悩みを打ち明けあったりする機会は減ってしまった。同僚と顔を合わさずに仕事を進めるテレワークは、よくない人間関係からは物理的な距離を置けるメリットがある反面、コミュニケーション不足から孤独感も助長する。業務用のメインツールでは拾えないメンタルの声を emol work がカバーする、という位置付けのようだ。

エモルは昨年12月、シードラウンドで2,000万円を調達。βローンチからの約5ヶ月で、40社がトライアル利用している。

<参考文献>