Rapyuta Roboticsとプラスオートメーション、物流向けピッキングロボットを日通にサブスク導入

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Rapyuta Robotics の AMR
Image credit: Rapyuta Robotics

クラウドロボティクス・プラットフォームを開発する Rapyuta Robotics は、RaaS (Robot as a Service)プロバイダのプラスオートメーションと共同で、サブスクリプションモデルにより Rapyuta Robotics が開発した AMR(物流向けの協働型ピッキングロボット)を日本通運(東証:9062)に導入すると発表した。Rapyuta Robotics によれば、サブスクモデルによる AMR サービスは国内初。

Rapyuta Robotics は、チューリッヒ工科大学からスピンオフしたスタートアップだ。CEO の Gajan Mohanarajah 氏は東京工業大学で修士号を取得、チューリッヒ工科大学で博士号を取得し、2014年に東京で起業した。現在はチューリッヒとバンガロールに開発拠点を持ち、社員はエンジニアが中心。2018年以降、特に人材不足から業務効率化が求められる物流業界向けのソリューション開発に注力していた。これを裏付けるかのように、今年2月には、モノフルや安川電機(東証:6506)から資金調達している

物流業界においては、荷物の取扱量が季節要因や繁忙期によってバラツキがあり、それに応じた柔軟な人員配置や設備投資が難しい。一方で、市場需要の急速な変化に応じて、荷主から 3PL(サードパーティー・ロジスティクス=物流委託業者)に出される契約期間は12ヶ月〜18ヶ月間程度と短期化しており、3PL にとって長期を見据え多額の設備投資をすることは難しくなっている。このため、初期投資額を抑制できるサブスクモデルでのロボティクスソリューション導入が急務となっていた。

Image credit: Rapyuta Robotics

プラスオートメーションは、三井物産(東証:8031)と、Rapyuta Robotics に出資したモノフルの親会社である日本 GLP とのジョイントベンチャーだ。今回のスキームでは、Rapyuta Robotics のソリューションをプラスオートメーションが買い取り、それをプラスオートメーションがサブスクリプションベースで日本通運にリース提供する。Rapyuta Robotics は複数のロボットを同時に効率最適化された状態で稼働させる「群制御」を得意としており、日本通運はまず十数台ほどを物流拠点に導入し、パフォーマンスを見ながら適用範囲を広げる。

今回、Rapyuta Robotics のクラウド型ロボティクスプラットフォーム「rapyuta.io」を導入する日本通運の責任者である板持直樹氏(ロジスティクス開発部部長)は、次のようにコメントしている。

AMR は、「小物」「多品種」「少量」という要素を抱る日本の物流現場にフィットするソリューションです。このプロジェクトには40~50名が関わっています。(中略)

物流センターのオペレーションをより高度化していくためには更なるイノベーションが必要です。今後は「rapyuta.io」を活用しながら、次世代物流センターの構築に共に取り組んでいきたいと考えています。

日経の報道によれば、サブスクリプションモデルでのサービス提供は、AMR 1台あたり12万円程度。Rapyuta Robotics とプラスオートメーションでは、年内に物流業界全体で15拠点200台以上の導入を目指す。

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