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中国の EC 大手 JD.com(京東)が香港での二次上場を内密に申請したと、ブルームバーグがこの件に詳しい関係者を引用して報じた。
この上場は、同社が少なくとも20億米ドルを調達するのに役立つ可能性があり、早ければ今年の下半期にも実現する可能性があると、関係者の一人は語った。しかし、取引の規模については、詳細はまだ議論中であるため決定されていない。

ブルームバーグによると、JD.com の香港上場の可能性は、Amazon や Alibaba などのグローバル企業との市場価値の差を縮める可能性があるという。NASDAQ に上場している JD.com のバリュエーションは現在、約640億米ドルである。
このほうどおうは、世界的な企業が新型コロナウイルスの影響を受けていることを示している。しかし、ブルームバーグは、JD.com がまだ中国の小さな都市からの需要の増加があることを指摘した。顧客への直接販売と自社物流をベースにした同社のモデルは、加盟店と顧客を結びつける同業他社よりも優れたパフォーマンスを発揮する可能性がある、とこの報道は伝えている。
昨年末、中国のインターネット大手 Alibaba Group(阿里巴巴集団)は香港の二次上場で129億米ドルを調達した。Alibaba は2014年、アメリカで IPO したが、香港はその当時、デュアルクラス株式(複数議決権株式)を認めていなかった。
2018年、香港は政策を緩和し、テック企業を誘致するためにデュアルクラス株式を許可した。今年初めには、JD.com、検索エンジンの Baidu(百度)、オンライン旅行会社の Ctrip(携程)、インターネット大手の NetEase(網易)が香港での二次上場を検討していると伝えられた。
【via Tech in Asia】 @Techinasia
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