注目の成長スタートアップ100社から見る中国のAIトレンド

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2020年中国における人工知能ビジネス実装ポテンシャルトップ100社(クリックして拡大)
Image credit: iyiou(億欧智庫)

ピックアップ:《2020中国人工智能商业落地价值潜力100强榜单》发布,合合信息连续三年入榜!

ニュースサマリー:7月10日に開催された2020年の世界人工知能会議(WAIC)で、iyiou(億欧智庫)は「2020年中国における人工知能ビジネス実装に関する調査報告書(人工智能商業落地研究報告)」の中で、ポテンシャルの高いトップ100社、成熟した60社を発表した。

重要視すべき理由:報告書は2012年以降、中国の AI 企業と AI 市場の発展動向を包括的にまとめている。AI 技術に特化したスタートアップは少なくなり、ビジネスドメインでの AI 活用が進んできている。今後中国でのAI 開発は、AI 実装したアプリケーションの価値と業界別のニーズを解決する力に重点を置くようになることを示している。

詳細情報:ポテンシャルのある100社のほとんどは、2014〜2015年に設立され、本社所在地は北京が45社で上海が32社。その多くはリスクに耐える能力を持っているため、70%以上が新型コロナウイルス流行における影響を受けていない。

  • 特に企業向けサービス、産業ソリューション、金融、セキュリティ、ヘルスケアの5種類が重点として多い。
  • また、中国では AI スタートアップは2012年から2016年にかけて急速に発展したが、2016年がピークで、2020年は未だ4社である。AI 企業メインではなくビジネスドメインありきの AI 開発へと変わっていっている。
中国の人工知能関連企業のバーティカル分布トップ10(クリックして拡大)
Image credit: iyiou(億欧智庫) なお、BRIDGE 編集部で項目の邦訳を追加した。
  • AI 開発に関する都市投資評価においては、北京と上海が高い。この地域には、国立の AI 研究所が設立されているだけでなく、高レベルの大学があり、2019年末までに5G基地局が10,000カ所以上設置されている。
  • 中国の AI アプリケーションにおいては、B 向けが急速に発展。企業のデジタル変革を推進していくほうに重点を置いている。業界別ソリューション、企業向けサービス、ロボット、健康、セキュリティ等が重点 AI 分野となっている。今後、AI 開発はインターネット AI から、B 向けで大きく価値を生み出していくことが想定されている。
2012〜2020年4月の中国国内 AI スタートアップ設立数推移。
2020年は、新型コロナウイルスの影響で下降がみられる。
Image credit: iyiou(億欧智庫)

背景:中国のサービスは政府施策「インターネット+(互聯網+)」で発展してきたが、2017年「次世代 AI 発展計画(新一代人工智能発展規画)」の発布により開発が進み、2019年〜2020年にかけては「新インフラストラクチャーイニシアティブ(新基建)」により国家主導で AI 発展が進んでいる。

<参考文献>

via iResearch(艾瑞)

執筆:國本知里/編集:岩切絹代