今日、Amazonは十数種類の新たなデバイスやサービスを公開した。
Alexaとのより自然な会話方法、Lunaというクラウドゲームサービスなどが公開されたこのショーケースイベントは数年前から毎年9月に開催されており、特に年次としては最大の「Alexaイベント」として、Amazonの目指すべき世界観を明確にする傾向があった。ちなみに昨年の大きなテーマは「Amazonのレコメンドエンジンを使ってくれ」だったが、今年はこれ以上にない明確なメッセージが込められていた。
すなわち:「Amazonはクラウド監視サービスを販売する」というものだ。
車内ライブビデオから家庭内監視まで、それぞれの機能や製品は有料サービスからなかなか抜け出せないよう、巧妙に設計されている。例えば、外出先でEchoスピーカーをリスニングデバイスに変えるAlexa Guardは、数年前の提供開始時には無料だったが、今日では月5ドルの有料サービスになった。
そしてこれらの製品やサービスはコストをかけて、じわじわと人々のあらゆる生活を監視することを正当化しようとしている。そういう組織的な戦略が明確になりつつあるのだ。お手軽な監視サービスが一般に広まったらどうなるか。警察と結託する町、隣人を怖がらせるご近所さんアプリ「」「Neighbors」、警察に捕まるかとビクビクしている人々。あらゆるポイントでAmazonは彼らの状況や利益をひっくり返すことができる、ということになる。
そして来年、猶予期間が終わればAmazonは警察にだって顔認証を売ることができるようになる。
去年発生した胸糞悪いRingにまつわるニュースを覚えているのならーー人種プロファイル、全国1,300 以上の警察署との結託、8歳の子供部屋でハッキングされたカメラなどなどーーこの戦略はやや驚くべきものじゃないだろうか。
そして今日、Ringは家の内部をマッピングし、定期的な監視やリモートフライトのために飛行する家庭用ドローン「Always Home Cam」を公開した。Amazon最新のスマートディスプレイ「Echo Home10」は旋回式で、ビデオコールやAlexaとお話する時、自分を追尾してくれる。ビデオコールしている時にデバイスが追いかけてくれる、というアイデアはもうすっかりおなじみになったZoomコールだらけの私たちにとって実用的な価値を提供してくれるだろう。(次につづく)
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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