不動産スタートアップのすむたす、査定価格を知ってから不動産会社に売却相談できる「ウレタ」を正式ローンチ

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「ウレタ」
Image credit: Sumutasu

不動産テックスタートアップのすむたすは24日、新サービス「ウレタ」を正式ローンチした。このサービスでは、マンション売却時に「高く売却する」仲介価格と、「すぐ確実に売却する」買取価格を AI が同時に算出。希望する買取価格や売却スピードを元に、 仲介会社に相談して少し時間がかかっても高く売却するか、オンライン上で最短2日で素早く売却するかを選ぶことができる。

すむたす代表取締役の角高広氏は、この日オンラインで開催した記者会見で、不動産流通領域(中古不動産の流通)の DX を直接か仲介か、売却か購入かの4つの条件で分類。不動産仲介会社を介さない直接の不動産売却には「すむたす買取」、直接の不動産購入には「すむたす直販」を提供してきたが、今回、不動産仲介会社への売却を望む不動産オーナー向けに新サービスを立ち上げた。

すむたすが提供する不動産流通領域(中古不動産の流通)の DX サービス
Image credit: Sumutasu

不動産 DX の一つのテーマとして、不動産を買う側と売る側の情報の非対称性問題の解消がよく挙げられる。一般的に業界に精通している不動産事業者に比べ、個人の不動産オーナーは価格をはじめとする市場情報を得られにくい状況にある。ウレタでは AI を活用することで。物件情報の入力のみで実買取価格を提示する。

価格を多少犠牲にしてもすぐ確実に売却したい場合は、すむたすの iBuyer サービスである「すむたす買取」にお客は誘導される。少し時間がかかっても高く売却したい場合は、不動産仲介会社による査定へと誘導される。なお、この段階で、お客に入力が求められるのは物件情報のみで、不動産仲介会社には個人情報が提供されないため、査定依頼の時点で営業電話や営業メールを受けることもない。

記者会見で話す、すむたす代表取締役の角高広氏
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角氏はすむたす設立前、Speee で不動産仲介会社複数に一括査定依頼できるサービス「イエウール」の立ち上げに関わった。このときの経験から、一般的な一括査定サイトでは、価格査定のプロセスが属人的である(紹介を受けた不動産仲介会社の営業担当者が査定)、お客は査定時に個人情報の入力を求められるため、不動産会社から多数の営業電話が寄せられる、などに課題を感じていた。

ウレタではこれらの課題を解決し、また、大手・中堅企業ではなく、物件エリアに詳しい地元の不動産会社に参画してもらうことで、既存の一括査定依頼サービスとの差別化を図る。数ヶ月前からウレタのβ運用を開始し、これまでに東京23区や首都圏周辺地域の不動産会社50社以上が参画。同社では、2022年3月末までに参画企業300社、売却成約件数600件を目指すとしている。