Amazonは「クラウド監視サービス」を始める:プライバシーとセキュリティのはざま(2/2)

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(前回からのつづき)私の経験から言えることだが、部屋の中で人を尾行するようなデバイスは来客を怖がらせる。まあ、パンデミックが流行している間は、家に来客がいることはそれほど重要ではないかもしれないが。

さておき、私は数年前に誕生日パーティーをしていた時、その家には「Jibo」が備え付けてあった。これは自分の存在を察知して、自分の方を向いてくれるロボットなのだが、それってどうなのと数人は嫌な顔をしたのだ。もしかしたらJiboの人間のような頭とデジタルっぽい顔つきがダメで、Echo Show 10だったら避けることができる「不気味な谷」に人々を押し込んだように思う。これらのデバイスの所有者は来客が混乱しても驚くべきではないのだ。

しかし、だ。Echo Home 10は追従するだけじゃないのだ。家から離れているとき、デバイスは何かの物音に向かって旋回することができる「ホームセキュリティシステム」としても活用され、さらにライブビデオをチェックすることもできるのだ。

一方、自宅の外ではRingのCar Camが車のアラームとして機能し、Car Connectを通じてペアリングすると、車内からのライブ映像を表示することができる。また、音声コマンドに反応して、運転手が警察に止められた場合に録画を開始することもできる。新たなAlexa Guard機能もあるので、各Echoデバイスは特定の音を聞き、それが泣いている赤ちゃんなのか、吠える犬なのか、またはサイレンを聞いた場合なのかに個別に応答することができる。

そして本日導入された「Care Hub」は、家族が大切な人を遠隔で見守る方法を提供する。今月初めに有料サービスで提供開始したフィットネス・トラッカー「Halo」もある。

クラウド監視サービス(Surveillance-as-a-service)は何もないところから生まれたわけじゃない。COVID-19の前から、世界中の民主的な政府も独裁的な政府も、監視技術を利用するようになっていた。監視技術の低減は、50を超える黒人団体によって組織された「Vision for Black Lives」の重要な提言のひとつになっている。

サービスとして監視を売り込むという野心を燃やすのはなにもAmazonだけではない。先週、Appleはファミリー設定機能の主なセールスポイントとして、子供の見守りを追加した。そして、音声録音のプライバシーに関する人々の懸念を和らげるため、Amazonは「Alexa、私が今まで言ったすべてを削除して」というコマンドを導入している。

しかしこれらの製品やサービスは、人々がより頻繁にAlexaと話し、Amazonのレコメンドエンジンに依存し、継続的なサブスクリプションサービスを利用しろと囁き続けるだろう。そして今日、同社が公表した、家庭とご近所向けの監視用ドローン・セキュリティボックスのような形で、私有地をドローンが飛び回って監視するような、より野心的な製品が登場するのは時間の問題だ。関連するニュースとしてひとつ挙げておくと、昨年Amazonは、配達ドローンによって使用することができる監視特許を取得しているのだ。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】