詳細:Baidu Map Division General Manager(百度地図事業部総経理)の Li Ying(李瑩)氏は基調講演で、Baidu Map はグローバル相互接続1億5,000万セッション超、インテリジェントボイスアシスタントのユーザ実績4億人超を誇ることを明らかにした。また、毎日の位置情報リクエストが1,200億回、月間アクティブ端末デバイス11億台、登録済み開発者190万人に上ることをデータで説明した。
ニュースサマリー:中国最大規模の新たなショッピングモール「Nanxiang Incity MEGA(南翔印象城 MEGA)」が8月25日、上海市にオープンした。同モールには、深圳発のAI企業 Intellifusion (雲点励飛)が開発に着手した「AI Business Brain(智慧的商業大腦)」による顧客のデジタル化に対応しており、注目を集めている。
詳細情報:AI Business Brain は、スマートターミナル、データセンター、ビジネスツールの3層アーキテクチャーで構成している。スマートターミナルでは多次元データを収集し、データセンターでデータ処理を行いながら、ショッピングセンターの店員はビジネスツールを用いている。また、この技術を用いることで、顧客の好みを正確に把握でき、パーソナライズされた情報をプッシュできるようになる。
「AI Business Brain(智慧的商業大腦)」 Image credit: Intellifusion (雲点励飛)
Intellifusion が提供する AI Business Brain では、ショッピングモールへの入店、買い物、退店に至るまで顧客の全ての行動をデジタル化している。例えば、顧客が車で敷地に入ると、入店者の顔データを認識し、自動的に車両番号を登録。VIP であれば時間内に対応するサービスを提供したり、割引を適用したりする。
Intellifusion は多くの都市型商業施設の AI パワーメントプロジェクトへの参画も決まっている。今後も顔認識技術を持つ AI ベンダーが中国のショッピング体験の DX を推進していくこととなる。
背景:Intellifusion は独自の顔認証の技術により、深圳の公道に配置された8,000台以上のカメラを使い、信号無視等を行った通行者を特定し、スクリーンに名前・顔を表示する等、顔認証の技術において中国で広く展開している注目の AI ユニコーン企業である。公安や都市ガバナンス以外にも、今回のような大規模商業施設での展開が期待されている。
GREEN SPOONは定期購入タイプのサービスで、オンラインのテストに答えることで、個人の生活習慣や必要な栄養素にパーソナライズされたスムージー用の冷凍野菜やフルーツを提供してくれる。自宅まで毎月配送され、冷凍保存された食材が届くため新鮮さを気軽に体感できるのが特徴。月額7200円(毎月8個)から利用可能で、単品の場合は4つから注文できる。解約は1カ月目から可能。同社リリースによれば、今年3月に販売を開始し累計契約者は6,300名。今回調達した資金は、新商品の開発研究費、また法人向けパッケージの開発に用いられる。