代替肉・Impossible Foodsの挑戦:肉の味を決定づけるもの(3/3)

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スライダー(ミニサイズ)のImpossible Burger 2.0・Image Credit: Dean Takahashi

人工的に作ったヘム

(前回からのつづき)Brown氏によれば、人々は食糧について「科学的イノベーション不毛の地」という印象を持っていると語る。しかし彼は、生物多様性の壊滅的な損失を食い止める最大のチャンスはここにあるとしている。

Impossibleの最初の発見の一つは、ヘムという分子が動物を食べる時の味を決定付けているということだった。動物の死体から作られた肉もImpossibleの植物から作られた肉も、ヘムが豊富に含まれているからこそ美味しく食べられるのだそうだ。Brown氏によると、人々は通常の牛肉よりもImpossible Burgersの方が2対1で好まれるという。Brown氏はヘムのことを生肉のあの血の味の原因となる「魔法のような」分子と表現してこう語る。

「私たちの血液を赤くするヘムは自然界で最も偏在している、生命を構成する重要な分子です。ヘムは、血液中の酸素を運ぶ分子として最もよく知られています。動物の筋肉に含まれているだけでなくヘムは私たちが食べるほとんどすべての食品に含まれています。ヘムは食べても安全なだけでなく、生きていくために必要なものなのです」。

Impossible Foodsは、世界の食肉需要を少しでも満たすため、家畜のように環境への負荷をかける方法ではなく、持続可能で、拡張性があり、手頃な価格でヘムを作る方法を開発した。この会社は大豆レグヘモグロビンと呼ばれる植物に自然に含まれるヘムタンパク質を作るために、酵母をバイオ技術で発酵させている。Impossible Burgerに含まれるヘムは、人間が肉で摂取してきたヘムと同じものになる。牛肉の味をそのままに使用する資源を大幅に削減することに成功したのだ。

また同社によるとImpossible Burgerは従来の牛の挽肉よりも約96%少ない土地のみで、水の使用量を約87%、温室効果ガスの発生量についても約89%減少させることができるとしている。Brown氏は視聴者に「これは可能さ、みんな、方法はひとつしかないんだよ」と語りかけていた。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】