Apple Silicon「M1」チップ、その特徴(2/2)

SHARE:
Image Credit : Apple

(前回からのつづき)Appleはシステムオンチップ設計の中では多数の処理コアをしていたが、M1については特定のクロック速度やその他の包括的なスペックを提供していない。多くの仕様はすべてのM1プロセッサに適用されようだ。ほぼすべてのモデル、MacBook Air、MacBook Pro、Mac miniでM1チップが搭載され出荷されることは判明しているが、MacBook Airの2つのモデルの内一つが7コアのGPUしか搭載されていないという違いを持っていることが分かる。

この新たな名称は、2012年にA5Xが発表されて以降、意図的に異なる性能層を表すApple初のチップセットシリーズであることを示している。Appleは以前、モバイルデバイスのモーションコプロセッサに「M」という頭文字を使っていたことがあるのだが、X1やZ1、AS1といった新しい頭文字を使用するのではなく、Mac用に再利用したようだ。

過去8年間にわたり、AppleはiPhone(A5)とiPad(A5X)のチップを区別するため「X」を用いていた。今年初頭には、A12Xの向上版としてA12Zを発表しており、このチップ自体は、Mac開発者がインテル製アプリをARMセットに変換するのに利用できるDeveloper Transition Kits向けへと移行している。

AppleがIntelからARMに切り替えたことは、表面的には、Appleが複雑な命令セットコンピュータ(CISC)チップから縮小命令セットコンピュータ(RISC)プロセッサへと最終的に移行することを示している。しかし、Intelのチップは、CISCアーキテクチャの最後の砦と考えられがちなのだが、実際にはCISCとRISCのハイブリッド設計であり、Appleは独自のチップでRISCとARMの命令セットに全面的に取り組んでいることを示している。

初期のころのAシリーズプロセッサーは、実はARM設計のコアを利用していたが、数年前から独自のARMセットべースのCPUに切り替えていた。これは、2008年にPA Semiから買収した社内エンジニアリングチームに大きく頼っていたことが分かる。

つまり、Appleはチップコア設計をARMそのものでなく、ARMチップのアーキテクチャーライセンスを保有していると表現できる。そのため、ARM自体はNvidaに買収されるともいわれているが、直接的にAppleチップへの影響はないだろう。Appleは6月にチップを発表した際、ARMの役割をデザイン上の観点で重要視せず、Apple Siliconという名称を代わりに用いて、同社プロセッサーの将来にかかわる疑問を避けるようにしていた

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】