MagSafeの活用:iPhone 12をプロカメラに進化させるMomentのプロダクトたち

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Image Credit: Moment

AppleがiPhone 12の発売と同時に再登場させた「MagSafe」は、誰もがその磁気ワイヤレス充電に注目した。しかし、MagSafeが持っている機能はなにもワイヤレス電源、というだけのものではない。Momentはこの「磁石」の方を活用した、プロの写真家やビデオグラファーのためのMagSafeプロダクトを発表した。摩擦のないシンプルな安定化マウント、照明マウント、オーディオマウントがそれで、iPhone 12ファミリーがプロクラスのスタンドアロンカメラに取って代わるのに役立つものとなっている。

Moment社はこれまで、スマートフォンのレンズの性能向上を中心にケースやレンズ、アプリを開発し、デバイスの光学ズーム範囲を2倍に拡大したり、映画品質のアナモフィックビデオ録画を可能にしたりしている。

同社のMagSafeを活用した新製品は、機能性のあるマイクや照明アクセサリーをすぐに装着できるもので、スマートフォンとデジタル一眼レフの間を埋めるためのものとなっている。

コールドシューマウント(30ドル)、コールドシューと1/4インチ三脚穴の両方を備えたプロ三脚マウント(50ドル)、ビデオグラファーのマジックアーム、リグマウント、ボール雲台に使用できる3つの1/4インチと2つの3/8インチのメス穴を備えたのマルチマウント(30ドル)などがラインナップされた。

またMomentは、20~30ドルのMagSafeウォールマウント、カーマウント、ベーシックな三脚マウントを発売する。一見すると基本的なものに見えるかもしれないが、これらはすべて、カメラやビデオカメラを急激に進化したスマホに置き換えるという大きな目標を推進するものとなっている。

主要なカメラセンサーと目まぐるしいほどのプロセッサの進歩により、過去1年間で従来のカメラとのギャップは急激に縮まりつつある。そしてそれはiPhone 12 Proで最高潮に達した。

これが電話かどうかは置いておいて、リアルタイムのドルビービジョン4K HDRビデオ録画機能を備えた初のカメラを搭載したProモデルの推進にあたり、AppleはiPhoneを大型機材のコンパクトな代替品と位置づけ、どこでも使えるアタッチメントへの関心を高めてきた。

Momentは簡単にマグネットで着脱できるMagSafeの機能を活用しているが、今のところ、電源機能を備えたものは提供していない。コールドシューのアタッチメントを使用すると、当然ながらユーザーは自分のバッテリーやLightningコネクタを使ってサードパーティ製のLED照明やマイクを追加することになるので、iPhone自体の電力(極めて限られているが)を消費することはない。

ただ、最近のAppleがFCC(連邦通信委員会)に提出した書類から、iPhone 12シリーズはMagSafeを使って自身のバッテリーを共有することが可能であることが明らかになっている。これは将来的なホットシュースタイル(給電可能な)のアクセサリーへの扉を開くものだ。

新しいMagSafe対応マウントのラインナップは、裸のiPhone 12とMagSafeを装着したモデルに対応する。Momentによると、すべてのマウントには強力なマグネットが使用されているため、誤って外れたり、落下したりするのを防ぐことができるとのことだ。

Momentでは、MagSafeに対応していない標準の40ドルのケースに加え、Appleの標準的な円形のアタッチメントリングを使用した50ドルのMagSafeケースをラインナップしている。

すべてのケースには新しい「ドロップインレンズマウント」が搭載されていて、これにより、同社の従来のMシリーズの魚眼レンズ、ズームレンズ、マクロレンズ、アナモフィックレンズをiPhone 12モデルにも装着することができる。現在、Momentでは予約注文を受け付けており、11月から12月にかけて、アイテムに応じた出荷を開始する予定だ。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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