SOP基盤運営のスタディスト、新サービス「Hansoku Cloud」で小売業の販促支援に参入

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Image credit: Studist

スタディストは18日、新サービス「Hansoku Cloud」をローンチすると発表した。これまでのクラウド型 SOP(標準業務手順書)プラットフォーム「Teachme Biz」に加えて新たなプロダクトラインを立ち上げ、販促支援ビジネスに参入する。

チェーン展開する小売業では従来から、地域毎に担当するスーパーバイザーやラウンダーが各店を巡り、新商品やキャンペーン展開が始まるたび、商品陳列や宣材張り出しの方法などを店舗に指導してきた。しかし、どんなにスーパーバイザーやラウンダーが努力しても、店舗実現率(依頼事項が実際に店頭での具現化される率)は7割程度にとどまり、残りが事業機会の損失になっていたという。

スタディストでは、マニュアル作成や共有により、社員や作業のオンボーディングツールとして使われてきた Teachme Biz が小売業の店舗実現に活用できることに着目。また、既存プロダクトの Teachme Biz のユーザ業種のうち、製造業に続き2つ目に多いのが小売業(13%)であることから、今回 Hansoku Cloud を立ち上げるに至った。

「Hansoku Cloud」
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Hansoku Cloud を使うと、店舗のタイプ(都市型店舗、郊外型店舗など)に応じて、本部から店舗への指示内容は一元化される。TeachMe Biz で培われた UI をもとに、文字だけに依存しないわかりやすい説明で指示されるため店舗の負担も軽減される。ドラッグストアなど Hansoku Cloud をパイロット利用するユーザでは、従来に比べ販促対象商品点数27.7%向上したという。

Hansoku Cloud の発表会見に登壇したスタディスト代表取締役の鈴木悟史氏は、TeachMe Biz が導入企業の業種を問わない「Horizontal SaaS」であるのに対し、Hansoku Cloud は小売業の販促支援に特化した「Vertical SaaS」であることを強調した。Teachme Biz のユーザアカウント数は28万件であるため、その13%に相当する3.6万件以上が Hansoku Cloud の潜在顧客になると見られる。

新型コロナウイルス感染拡大を受け、企業各社における社員の Web 研修や新入社員の研修の方法は大きく変化した。ビジュアルベースの手順書と遠隔で研修ができるトレーニング機能を強みとする Teachme Biz の導入企業も増え、導入企業における人材育成効率(従来の集合研修と比べた場合の習得率)は平均で31.2%向上が見られたとしている。