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中国のバイオテックスタートアップ D3 Bio(徳昇済)はシリーズ A ラウンドで、Sequoia Capital China(紅杉資本)、Matrix Partners China(経緯中国)、シンガポールの政府系ファンド Temasek、Boyu Capital(博裕資本)、上海の製薬会社 WuXi AppTec(薬明康德)から2億米ドルを調達したと発表した。

Image credit: D3 Bio(徳昇済)
別の提出資料によると、WuXi AppTec は、D3 Bio の発行済み株式約16.67%に相当する21,00万ドルのシリーズ A-1 株を購入することに合意したという。D3 Bio は、この新しい資金を使って、がんと免疫の分野でポートフォリオを開発する予定だ。
D3 Bioは、イーライリリー、グラクソ・スミスクライン、ジョンソン・エンド・ジョンソン、アストラゼネカなどの多国籍製薬会社に勤務していた George Chen(陳之鍵)氏が立ち上げた。彼は、米国国立衛生研究所で研究員として働いていた経験もある。
D3 Bio は、既存の標準的な治療法を改善したり、代替したりするための精密医薬品の開発と商業化に注力している。臨床開発から得られた知見に基づいて、免疫・がん分野における新たな疾患ターゲットとデリバリ方法を特定し、患者の疾患を治療するための治療法と患者をマッチングさせている。同社は、前臨床開発において、関連するがんのバイオマーカー、治療法の改善、代替目標を理解することで、創薬と開発を「可能な限り効率的かつ集中的に」行うことができると述べている。
「当社のがん・免疫領域の研究開発プログラムは、現在の充足していない臨床需要に対応し、将来の医薬品開発の基礎となるバックボーンとなる構造を提供することを目的としている。D3 Bio は、社内のコア資産を活用して、フォローオン開発に活用できる強固なポートフォリオを構築していきたいと考えている。(Chen 氏)
バイオテック分野の類似したローカルプレーヤーには、シリーズ B ラウンドで Sequoia Capital や Temasek 傘下の Vertex Ventures などから2億2,260米万ドルを調達した RecBio(端科生物技術)や、先月香港での IPO で4億5,160万米ドルを調達した Everest Medicines(雲頂新耀)などがある。
【via Tech in Asia】 @Techinasia
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