サイバーエージェント・キャピタル、「Monthly Pitch」今年の締めイベントを開催——通算43回、登壇社数は330社に

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左から:近藤 裕文氏(サイバーエージェント・キャピタル 代表取締役社長)、北尾崇氏(同 ヴァイス・プレジデント)

(文中写真はいずれも「Monthly Pitch」のライブストリーミングから)

サイバーエージェント・キャピタル(CAC)は毎月第2水曜日、シード・アーリー期の起業家と投資家が集まるピッチイベント「Monthly Pitch」を開催している。9日には、2020年の締めとなる「Monthly Pitch 感謝祭2020」をオンラインで開催した。イベントでは、2部屋に分けて投資家らによる合計6つのパネルセッションが開かれ、VC や CVC など数十社が参加した起業家の1対1のクローズドミーティングも数多く持たれた。

CAC は当初(当時はサイバーエージェント・ベンチャーズ)、Rising Expo という名で年に一度イベントを開催していたが、2016年12月から Monthly Pitch という月1回のイベントに移行した。シードスタートアップにとっては、「年に一度や二度の露出機会では初の資金調達を迎えるまでの息が続かない」ため、月一で開催するようにしたのが Monthly Pitch のマンスリーたる所以である。

CAC のヴァイス・プレジデントを務める北尾崇氏によると、これまでに43回の Monthly Pitch に合計330社のスタートアップが登壇。このうち59.5%(196社)が資金調達に成功したことが確認できたという。Monthly Pitch での露出が直接的に資金調達に結びついたかどうかは不明だが、露出から調達が成功するまでに一定の時間を要することを踏まえて振り返ると、2017年に登壇した88社のうち85.2%(75社)が資金調達に成功したことが確認できたという。

新型コロナウイルスの感染拡大を受けスタートアップイベントの中止や延期が増える中、ディールソースを確保したい投資家も、資金調達の活路を見出したい起業家も、オンラインイベントへの参加に積極的な姿勢を取っている。Monthly Pitch には投資家やスタートアップへの投資を検討する事業会社が平均40社ほど参加していたが、コロナ禍においては、この数が70社程度にまで増えているそうだ。CAC では Monthly Pitch を当面オンライン形式で続ける予定で、次回は2021年1月13日19時から開催する(エントリ締切は12月15日)。

「Monthly Pitch 感謝祭2020」に参加した皆さん(一部)

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