Saleforce、Slack買収:Slackが得たもの(4/4)

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(前回からのつづき)数カ月前、SlackはMicrosoftに対してTeamsとOfficeをバンドルしたことについて、EUで独占禁止法違反の申し立てを行っている。Slackは欧州委員会(EC)にMicrosoftが製品をバンドルしたりすることで、ある市場から別の市場へとその力を違法に利用することのないよう、迅速な措置を求めたのだ。

この申し立ての核心は、Slackがスタンドアロンのサービスやアプリケーションとして幅広く利用できるのに対し、Microsoft TeamsはOffice 365のサブスクリプションの一部として提供されている点になる(無料版のTeamsも利用可能だが)。

Slackの買収がクリアになれば、Salesforceがこの件を引きずるのかどうかは分からないが、Salesforceがこれ以上追求したいと考えるとは考えにくい。

Salesforceは顧客サービスやマーケティング、アナリティクスなどを網羅するエンタープライズ・ソフトウェア分野で2,250億ドルの巨大企業だ。その支援によってSlackは突如として巨大なエンタープライズ・エコシステムを手に入れ、販売や統合が可能となった。

元Salesforceの製品管理担当副社長で、後に投資家となってプライバシー関連のAPIを提供するSkyflowを共同設立したAnshu Sharma氏は、両社が手を組むことで大きなメリットがあると考える。

「Slackの製品の優位性とSalesforceの営業・マーケティング力を組み合わせることで、強力なタッグが生まれた。Slackは製品戦争には勝ったが、販売面での優位性と懐の広さを持つMicrosoftやGoogleにセールスとマーケティングの戦いで負けていた。Marc Benioff氏が彼らの味方についたことで、Slackは一夜にして製品を販売する営業担当者を10倍に増やすことができるのだ」。

サンフランシスコのTransbay地区にあるSalesforceとSlackの本社が地理的に近いことも注目に値する。もちろん、これは買収の決定要因にはならないが、チームや人材、テクノロジーを統合するという点ではすでに隣人であったのだ。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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