はじまる自動運転デリバリー:配達の具体的な方法と課題(2/2)

SHARE:

(前回からのつづき)Fordによれば、自動運転車には2名の専門家が乗り(1名は運転席、もう1名は助手席)、ルートに沿って進む。彼らは車両と前方の道路状況を監視し、必要に応じて運転を切り替える。荷物の受け取り場所では、Argoのテスト専門家が非接触配達を行う。Argoは市や国の当局と協力して、ソーシャルディスタンシングを義務づけ、定期的な清掃を行い、個人用の保護具、HEPA認定フィルター、空気再循環装置、物理的な隔離壁を車内に設置する計画だと述べている。

Fordの自動運転車事業のディレクターであるNavin Kumar氏によると、この試験運用によってArgoは自動運転システムを改良する機会を得られるという。配達の課題としては、自動運転車が駐車や荷物の引き渡しを安全に行うために特定の位置を見つける必要があることだ。また、たとえば高層ビルやメゾネット、小さなアパートなど、さまざまな場所に遭遇する。中には歩道や私道に入れない場所もあるし、人口密集地域や住宅街では往来も激しい。

Kumar氏はブログに次のように書いている。

この試験運用で配達するごとに、組織や企業が配達業務を安全に、信頼性の高い正しい方法で行う上で私たちの自動運転車サービスがどのように役立つかを深く理解することができます。Argoの自動運転機能を顧客向けパートナーシップと統合するのはこれが初めてです。効果的なビジネスを運営するために何が必要なのか、現実世界に即した意義深いインサイトを与えてくれるでしょう。

Fordは試験が成功すれば、配達事業を継続・拡大・向上させ、2021年にも同様に試験運用を行いたいとしている。

Fordは今年、2021年を予定していた自動運転車サービスの発表を2022年に延期した。一方従業員数1,000名以上、評価額72.5億ドルのArgoは通常営業だ。ArgoはFord以上にVolkswagenとのつながりが深く、ワシントンD.C.、オースティンなど米国の複数の都市でテストを行なっている。

Fordは最近、パンデミック中に自動運転車をチャリティー配達に転用するとした。WaymoやCruiseなどは、危険な条件での労働を強いられたとしてドライバーから反発を受けている。The Vergeによると、Waymoのドライバーは最近、息の詰まるような山火事の煙の中を運転させられたり、新型コロナウイルスの感染率がピークに達しているのに乗務を命じられたりしたと語っているそうだ。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

BRIDGE Members

BRIDGEが運営するメンバー向けイベント「Tokyo Meetup」では新サービスの紹介やノウハウ共有などを通じて、スタートアップと読者のみなさんが繋がる場所を提供いたします。メンバー登録は無料です。
  • BRIDGE Canvasの購読
  • メンバー向けDiscordご招待
  • BRIDGE Tokyoなどイベントご招待
無料メンバー登録