CES 2021 ベストガジェットたち:非接触型ビデオドアベルにAI補聴器(6/7)

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ドア前で訪問者の体温を測定してくれるEttie
Image Credit: Plott

スマートドアベル

前回からのつづき)筆者は、スマートフォンを検出することによってユーザが指でドアノブに触れただけで解錠してくれるLevelのドアロックを検討していた。だがコロナ時代、モノに触ることは望ましくない。Kohlerは、ハンドルに触れることなく手を振るだけで操作できるキッチン・バス設備を数多く開発している。Alarm.comには手を振るだけで鳴らせる非接触型ビデオドアベルがある。

Ettieはトラッキング、画像記録、リアルタイムアラート、キャパシティ管理を組み合わせたビデオドアベルだ。訪問者の体温を感知して、入室を許可するかどうかを判断する。さらに、室内が定員に達したときも教えてくれる。必要に応じて接触履歴を処理することもできる。これらの機能をすべて兼ね備えた製品はないのではないか。このジャンル全体がイノベーションを強化しようとしていることを讃えたいと思う。

AI補聴器「Oticon More」

Oticonはディープニューラルネットワークを使ったデバイスで補聴器の指向性を改善している
Image Credit: Oticon

Oticonの聴覚ソリューションには100年以上の歴史がある。だが、最新鋭のディープニューラルネットワークによる初の補聴器を引っ提げて現代テクノロジーの時代に飛び込んできた。「Oticon More」はネットワークの最先端のAI事例だ。

補聴器メーカーは何年も前からAIを使用していると言われており、VentureBeatではこのストーリーを以前にも聞いたことがあったが、同社副社長で聴覚学博士のDon Schum氏にインタビューで確かめた。Oticonは深層学習ネットワークを1,200万件のリアルな生活音でトレーニングし、人の話し声を識別して背景の雑音から切り離せるようにした。同デバイスはユーザーの周囲を1秒あたり約500回分析する。

「ノイズから話し声を取り出す能力を向上させたかったのです。それは補聴器界が切望しているもののひとつです。聴覚の低下した患者は騒がしい環境ではかなり不利益を被ります。私たちは1,200万件ものサンプルを使って、話し声を識別するシステムをトレーニングしました」(Schum氏)。

人工の規則に従った制約のあるデータセットではなく、「BrainHearing」(訳注:脳の聞く働きから聞こえを考えるアプローチ)による広範な体験学習は、人間の脳のように雑音の中から話し声を取り出して処理する。その結果、音の表現がより自然なものとなり、話の内容の理解を高め、聞き取る労力を軽減し、騒がしい環境であっても聴覚の低下した人が話の内容をより多く記憶しておけるようになる。

最近の補聴器の大半はノイズキャンセリング機能がついている。Oticonが1月第3週に6,000ドルで発売したこのデバイスはハイエンドと言えるだろう。Oticonには競合がいるが、従業員は2,000名で、世界でも屈指の大手補聴器メーカーだ。Schum氏によると、Oticon Moreは旧世代の製品と比較して脳に送る音が30%多く、話の内容の理解を15%高めるという。(次のガジェットにつづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】