インドのAPIフィンテックスタートアップYap、シリーズBラウンドで1,000万米ドルを調達

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インドを拠点とする API フィンテック・インフラプロバイダの Yap は、Flourish Ventures と Omidyar Network India が共同でリードしたシリーズBラウンドで1,000万米ドルを調達したと発表した。このラウンドには、Beenext、8i Ventures、DMI Group、the Sparkle Fund、Better Capital も参加した。

Image credit: Yap

Yap は今回の資金調達より前、2020年4月に450万米ドルを調達しシンガポール拠点の VC である Beenext がリードしたシリーズ A ラウンドをクローズしてから1年を経過していない。Yap はまた、昨年2月に130万米ドルのシード資金を調達していた。

2014年に設立された Yap のモジュラ API プラットフォームは、デジタルプラットフォーム、フィンテック企業、オフライン事業会社が、カスタマイズされたソリューションをエンドユーザに提供することを可能にする。これは、他のフィンテックプラットフォームや、インドの Unified Payments Interface、既存の銀行、ノンバンク金融会社などの決済インフラと接続することで実現される。

Yap によれば、フィンテック企業から金融機関まで、これまでに300以上の企業が同社のプラットフォームを活用しているいう。同社の顧客には、Ola、Cred、Razorpay、Finin などがいる。

Yap のメンバー。左端が共同創業者兼 CEO の Madhusudanan R 氏
Image credit: Yap

Yap の共同創業者兼 CEO の Madhusudanan R 氏によると、同社は今回の資金を、技術チームの強化と新機能の構築に加え、バングラデシュ、サウジアラビア、オマーン、エジプト、ベトナム、インドネシアなど、アジア全域の新市場への進出に使用する予定だ。Yap は現在、インド、ネパール、アラブ首長国連邦(UAE)、オーストラリア、ニュージーランド、フィリピンの企業にサービスを提供している。

パンデミックの追い風を受けて、当社の API 機能が全面的に採用されビジネスに弾みがついた。また、20以上の銀行が提携に向けた取り組みを加速させており、300以上のブランドやフィンテック企業が、金融商品をユーザジャーニーに組み込もうとしている。(Madhusudanan R 氏)

【via Tech in Asia】 @Techinasia

【原文】

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