決裁者マッチングSaaS「ONLY STORY」運営、VC3社・事業会社3社から13億円を調達——オフライン営業をDX、営業以外にも拡大へ

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Image credit: Only Story

決裁者マッチングSaaS「ONLY STORY(オンリーストーリー)」を運営するオンリーストーリーは14日、直近のラウンドで約13億円を調達したと発表した。このラウンドに参加したのは、日本郵政キャピタル、Das Capital SG、大和企業投資、ユーザべース(東証:3966)、博報堂 DY ベンチャーズ、ユナイテッド(東証:2497)。オンリーストーリーにとっては、昨年6月に実施した約3億4,500万円の調達に続くものだ。

ONLY STORY は、営業パーソンが決裁者に、または、決裁者が決裁者に直接繋がれるマッチング支援 SaaS だ。有料会員はサイトにログインし、従業員規模や購買ニーズ等から条件検索して、メッセージ送付することで情報掲載している決裁者と直接つながることができる。

創業者で代表取締役の平野哲也氏によれば、今年2月の月間登録者数は過去最高を記録し、トップに近い決裁者が使う ONLY STORY の性質からも想像できるが、これは概ね、新規加入した企業数に等しいという。また、特に B2B サービスを新規採用するフェーズでは、従来は「ニーズ → 検索 → 比較検討」という手順を取ることが多かったが、ONLY STORY は新しい体験を届けられているという。

Image credit: Only Story

ONLY STORY だと、オンラインでの出会いから商談が始まるので、B2B サービスを新規採用する際は「出会う → 信頼する → 買う」という手順。スタートアップがゴールドラッシュに沸く中、調達した資金をマーケティングに使うとしたら、これまでは GAFA とかでのリスティング広告やタクシー広告しか方法が無かった。新しいファネルの形、我々はそれを DX でやれるところが肝だ。

首都圏の事業者の場合、これまでの典型的な B2B の事業は1都3県が顧客対象となっていることが多かったが、オンラインミーティングが増え、全国が顧客対象になったのはコロナ禍の追い風の部分だ。出会いからの商談、つまり、オフラインの営業スタイルを ONLY STORY では DX していく。アポを取った後をフォローするオンラインサービスは結構あるが、アポ取りの部分がこれまで無かった。(平野氏)

ターゲットとする具体的な企業や組織(アカウント)を明確に定義した上で戦略的にマーケティング活動する手法を ABM(Account-based Marketing)と呼ぶが、オンリーストーリーではこの考えをさらに拡大し、決裁者に対して戦略的にマーケティング活動することを KBM(Key-person Based Marketing)と呼び、ONLY STORY をそのためのツールとして定義づけた。

同社では今後、KBM の特性を活かしながら、ONLY STORY を営業以外にも、M&A や与信、R&D 等の経営課題全般の領域に対応できるプラットフォームにしていきたいとしている。

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