米Big Time Studios、NFT活用のアクションRPG開発で2,100万米ドル調達(1/3)

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NFT ゲームを開発する Big Time Studios
Image Credit: Big Time Studios

Big Time Studioは、自社ネットワークへのNFT導入を前提に2100万ドルの資金調達を実施した。ロサンゼルスを拠点とする同社は、Decentralandの元CEOであるAri Meilich氏、ゲームデザイナーのThor Alexanders氏によって創業された。

同ラウンドはFBGキャピタルがリード投資家として参加し、North Island Ventures、Digital Currency Group、OKEx Blockdream Ventures、Alameda Research、Circle Financialなども参加している。(調達額1030万ドル)また、総額1100万ドルの追加資金調達も並行して調整中だという。

「私たちがゲーム会社が簡単にNFTの技術を導入できるよう、技術の全てを開発しています。まずは市場参入の一歩目として、多人数参加型アクションRPGのゲームを作っています。ブロックチェーンの経験が無くとも、現実世界で価値を帯びるNFTをコレクションすることが可能です。最終的には、ブロックチェーンが使われているということを分からずしても、最大限の価値を享受できる状態を目指しています。」

同社メンバーにはEpic Games、Riot Games、Bizzard Entertainmentなどの卒業生が在籍。優良なゲーム会社がNFTをゲーム内に実装する考えを当たり前とすべく、まずは自社ゲームでその証明を目指す。

NFTブーム

NFTは暗号通貨のブームと並行して注目されているコモディティーだ。ブロックチェーンを用いて、デジタル上のアイテムが代替できず個人に依存するものであることを表現できる。NFTはアートやスポーツグッズ、音楽などの他分野で導入が進んでいる。NBA Top Shotはその一例としていえ、バスケットボールのカードをデジタル化したものだ。同ゲームはDapper Labsが開発をし、公開されてから5か月で売り上げ5億ドルを突破している。また、Beepleというアーティストが公開したNFT Digital collageは、6390万ドルで落札されている。

さて、同社CEOであるMeilich氏はDecentralandの創業者として、NFTのパイオニアであった。同社は現在DAO(分散型自立組織)としてトークン保有者によって運営されている中、Big Time Studios立ち上げに至った。

「プロジェクトを分散運営にしたのち、Thorと私はブロックチェーンゲームを大衆のものとすることを目指し、新会社を設立しました。ここ数年で、NFTへの需要は広がっている印象を受けますが、実際は非常にニッチなままです。何百人ものユーザーへスケールアップを目指すのであれば、ウォレットの設定や秘密鍵紛失によりアセットを失ってしまうようなUXでは不可能だと分かりました。」

後編に続く

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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