Facebookは、バーチャルリアリティヘッドセット「Oculus Quest 2」もしくはその他の接続方法を使って遠隔地のグループと一緒に仕事ができる「Horizon Workrooms」のオープンベータを開始した。
ワーカーはアバター作成システム(バーチャル・プレイ・プラットフォーム「Facebook Horizon」用に構築されたもの)を使って、3Dアニメで描かれた作業スペースにマンガのようなキャラクターを作成したり、バーチャルミーティングで同僚とコミュニケーションを取ったりすることができる。
これはあらゆるものが相互に接続された仮想世界の宇宙「メタバース」とまではいかない。しかし、FacebookのCEO、マーク・ザッカーバーグ氏が「Facebookはメタバースの会社である」という公約を実行するのであれば、近日中にそれは実現するのだろう。
また、FacebookのOculusチームが期待しているように、VRが次のユニバーサル・コンピューティング・プラットフォームになるための足場固めになることも予想される。Oculus Quest 2がサポートされている国では、Horizon WorkroomsをOculus Quest 2から無料でダウンロード可能だ。
Oculus Quest 2のVRヘッドセットを装着すれば、この無料で利用できるプラットフォームのメリットを最大限に享受することができる。ヘッドセットを持っていない他の参加者もスマートフォンやデスクトップ、またはラップトップを使って参加することが可能だ。その場合、それぞれのデバイスによってインタラクションのレベルは異なる。
Facebook Reality Labsの副社長であるAndrew “Boz” Bosworth氏は、プレス向けの説明会でこのようにコメントしていた。
「みなさんはまさに今、実際のデモに参加しているのです。私たちは長い間、仕事の未来について話し合い、そのためにAR/VRに取り組んできました。特にこの1年半の間はパンデミックに見舞われたことで、私たちはこの技術に対する自信を深めたのです」。
彼は特にビデオ会議での仕事について時間を費やし、多くの人たちが他のものに移行したいと考えていると指摘していた。その一方、FacebookのFRL Work ExperiencesのディレクターであるMike LeBeau氏はメタバースの未来についてこう続けた。
「私たちはこれをメタバースとし、コンピューティングプラットフォームの未来にしたいという野心的な未来に向かって行動してきました。私たちはこれがVRの変換点であり、今はまさにそのためにメディアを適応させる瞬間を迎えたと考えています。ゲームの域を超え、仕事の生産性を高めることができるものへと進化しているのです。それを実現するために私たちは仕事に必要な多くの技術を結集しました。私たちは、新しいコンピューティングプラットフォームに必要なパラダイムをデザインしています」。
次につづく:Facebookが仮想ワークルーム「Horizon Workrooms」公開ーー実際に使ってみた感想(2/4)
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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