共通の関心トピックで語り合えるアプリ「Talkstand」、ゲスト参加とオーディエンス機能追加で新たな体験提供へ

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Image credit: Talkstand

昨年5月にβローンチした共通の関心トピックで語り合えるアプリ「Talkstand(トークスタンド)」だが、先週 Android 版iOS 版 が共に ver. 0.8 にバージョンアップされ、新機能が追加された。元々、1対1で対話することを前提に設計された Talkstand だったが、今回追加された新機能では、最大10人がオーディエンスとして対話の聞き手になることができ、最大10分間は1人だけがゲストとして対話に参加することもできるようにしたという。

ラジオに代わるような体験を提供する Clubhouse が世界を席巻したが、それらとは一線を画して、Talkstand は2人だからこそ盛り上がれる体験を強みにユーザを集めてきた。実際、Talkstand ユーザのうち95%程度が得られた体験に満足を示しているそうで、平均1セッション60分間程度、なかには3時間にわたり語り合いを続けるケースもあるという。新機能により、ゲストが飛び入り参加できることで対話に新たな視点を与え、オーディエンスはネットワーク効果を期待できるが、これは Talkstand にとって大きな賭けだ。

Talkstand は会話アプリであって配信アプリではない。オーディエンスがいると、スピーカーはオーディエンスを意識しながら喋ってしまうので、そこは慎重に設計しないといけないな、と思っている。同じ場で話したい二人がじっくり語り合えるのが Talkstand。ゲスト参加やオーディエンス参加は、そんな二人の会話体験を邪魔せず、お裾分けするという感じ。(Talkstand 運営元 the Babels の大西ラドクリフ貴士氏)

Image credit: Talkstand

興味のある誰かと話すと言うと少し仰々しいかもしれないが、大西氏によれば、何かに詳しい二人が話す内容を漏れ聞くという体験は、エンターテイメントなどとも親和性が高いという。スポーツ観戦の後、同じチームのファンが居酒屋やスポーツバーで語り合う体験はコロナ禍で難しくなったが、Talkstand はその代替の場になれる可能性がある。連続ドラマを見逃した視聴者にキャッチアップしてもらうために TV-er があるが、Talkstand で視聴者同士の対話から新たな潜在視聴者を呼び込む効果も得られるだろう。

今のところ Talkstand のビジネスモデルは未確定のようだが、二次コンテンツ市場の醸成や、既存コンテンツの新たなファン獲得のタッチポイントと考えれば、エンターテイメント業界を巻き込んだ事業に発展する可能性が考えられる。とかく対立軸を明確化することで視聴率やページビューを稼ごうとするメディアや UGC が多い中、コロナ禍で殺伐とした雰囲気にある世の中で、融和と癒しを届けてくれるサービスとして、Talkstand の今後にも期待したい。

2017年に設立された the Babels はこれまでに、F Ventures、古川健介氏(アル)、石田健氏(Minor Studio、イシケンTV)、桂大介氏(リブセンス共同創業者)、菅原健一氏(moonshot)、中川綾太郎氏(newn)、那珂通雅氏(ボード・ウォークキャピタル)、冨塚優氏(元リクルート)、久住拓寛氏(アルシオン・ファミリーオフィスサービシズ)、金野索一氏(Peace Tech Lab/Edtech Global)、真下幸宏氏(aviators 司法書士事務所)などのエンジェル投資家から資金を調達している。

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