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(前回からのつづき)これらの企業に共通しているのは、暗号資産とは全く同じではないが、同じ世界にあるNFT(Nonfungible Tokens・非代替性トークン)にある。NFTは、暗号資産と同じように、透明で安全なデジタル台帳であるブロックチェーンによってデジタルアイテムを認証してくれる。これによりブロックチェーンはデジタルアイテムの唯一無二の独自性を検証することができるのだ。ゲームの場合、プレイヤーは単なるゲーム内アイテムではなく、唯一無二のゲーム内アイテムを獲得・購入し、さらに販売することができるようになる。このアイテムは最高額の入札者にオークションにかけられ、プレイヤーはゲームでお金を稼ぐことができるのだ。
Dapper Labsは、CryptoKittiesでこの収益化の方法を考えた。CryptoKittiesでは、プレイヤーはデジタルの子猫をポケモンのコレクターズアイテムのように育て、販売することを可能にした。そして、デジタルアーティストたちもこれに参加したのだ。Dapper Labsはこれに基づいてNBA Top ShotのNFTを販売し、2020年後半にはついにロケットスタートに成功した。
今年に入ってNFTはアート、スポーツのコレクターズアイテム、音楽などのアプリケーション で爆発的に売れた。 NBA Top Shotの売上は7億ドルを突破しているし、アーティストのBeepleによるNFTデジタルコラージュは、クリスティーズで6,930万ドルで落札された。ゲーム業界では、Animoca BrandsやForteなどが、ユニコーン(評価額10億ドルの新興企業)の仲間入りを果たしている。一方、5月にピークを迎えた市場の影響でビットコインが暴落し、他のブロックチェーンの評価額も下がったため、やや苦戦を強いられたようだ。ビットコインがまだ不安定な一方で、NFTは現在、週に2億1300万ドルのペースで売られており、以前5月のピーク時に見られたレベルに戻っている。
そんな中、CryptoKittiesやNBA Top Shotを手がけるDapper Labsは、75億円の評価額で資金調達を行っていると報じられている。
次につづく:ブロックチェーン業界のNFT取引額は前年同期比158%の成長
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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