フィットネスアプリ「BeatFit」運営、シリーズBで2億円を調達——リブランドで倒産の危機を脱出、法人サービスも強化へ

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BeatFit の皆さん
Image credit: BeatFit

エクササイズに特化したオーディオフィットネスアプリ「BeatFit」を開発・提供する BeatFit は19日、シリーズ B ラウンドで約2億円を調達したことを明らかにした。このラウンドはインフォコム(東証:4348)がリードし、ツクイキャピタルと VOYAGE VENTURES が参加した。これは同社にとって、2019年3月に発表したシリーズ A ラウンドに続くものだ。創業時からの同社の累積調達額は約5億円に達した。また以前同社の COO を務めていた宮崎学氏が、昨年 CEO に就任していたことも明らかになった。

本来ならこのニュースは昨年の春ごろにお伝えできると良かったのだが、当時、BeatFit はシリーズ B クランチを迎えていたようだ。宮崎氏はその理由として、代表取締役が3人(宮崎氏のほか、当時 CEO の本田雄一氏、当時 CTO/CDO の永田昌一氏)いたことで責任の所在が不明確だったことから、サービスを俯瞰して見る者が不在となり、トラクション、エンゲージメント、ユーザビリティの全てに改善の力を注げなかったことを理由の一つとして挙げた。

2020年4月、本当にダメになる寸前、一ヶ月後には倒産かというところまで行った。(自分以外の)二人に代表取締役を降りてくれるようお願いし、事業立て直しを誓って、目標数字を達成するためにリブランドを敢行した。(宮崎氏)

宮崎氏によれば、BeatFit のサービスのブランディングと、そこに集まってきたユーザの客層との間にはズレがあることがわかったという。当初の BeatFit は、筋トレやハードエクササイズなどを想定していたが、こうしたコンテンツを求めるユーザは、一定期間で目標を達成するとサービスを脱退してしまうため、安価なサブスク型サービスでは顧客獲得単価に見合う LTV を確保できない。一方、BeatFit に実際に集まったユーザには、日常の空いた時間にマイペースでエクササイズを続けたい人が多かったようだ。

当初は、ライザップをスマートフォンで実現するという感じの、「パーソナルトレーニングを全ての人に」がテーマだった。しかし、しばらくしてユーザの伸びが横ばいに。突き詰めていくと、BeatFit には、ボディメイクしたいという人よりも、カーブスに通っているような、日頃から運動の機会を増やしたいと考える層が集まっていることがわかった。(宮崎氏)

Image credit: BeatFit

皆が作ってほしいものを作るのではなく、自分たちが作りたいものを作ることに終始していたと、宮崎氏は当初の BeatFit の事業戦略を振り返る。かくして、BeatFit はカーブスをベンチマークし、40〜50代の働く女性をターゲットにリブランディングしたことが功を奏し、程なく単月黒字を取り戻した。宮崎氏によれば、この客層こそが日本のフィットネス市場のど真ん中であり、運動を習慣づけたい層を取り込むことで、サブスク型サービスでも収益が上げやすくなるという。

BeatFit は、シリーズ B クランチを経て人員を減らしていたが、単月黒字を一定期間達成したことからプロダクトマーケットフィット(PMF)を完了したと考え、今後は事業加速に向けエンジニアを増やす計画だ。昨年から始めた法人向け事業が順調に成長しており、この営業拡販にも追加人材を充てるとしている。リードインベスターのインフォコムとは、健康経営領域における事業開発で業務提携も締結した。

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