左から:Ox Street の創業者兼 CEO のGijs Verheijke 氏、Carousell の共同設立者兼 CEO の Quek Siu Rui 氏 Image credit: OxStreet, Carousell
シンガポールを拠点とする大手クラシファイドグループ Carousell Group は、東南アジアで本物のスニーカーやストリートウェアを扱うオンラインマーケットプレイス「Ox Street」を非公開額で買収した。これは、Carousell が韓国の PE 企業である STIC Investments がリードした1億米ドルの投資ラウンドを受け、ユニコーンになってから数週間後のことだ。
今回の買収により、Carousell は、大規模な東南アジアにおけるリコマースの成長を加速させることができる。買収後、シンガポールを拠点とする Ox Street は、そのブランド、プラットフォーム、チームを維持する。
Carousell はまた、Ox Street のリーチと規模を深め、ファッションおよび高級品市場のリーダーになることを意図している。また、両マーケットプレイスは、スニーカーや、Z 世代のトレンドに牽引されたより多くの新興カテゴリにおいて、大東南アジア市場の成長を取り込むことができる。
2019年11月に設立された Ox Street は、中古品の売買を「高級品のEコマースと同じくらいシームレス」にすることを目指している。買い手に届く前に、すべてのスニーカーを検査し、認証を行っている。Ox Street は、2025年に1,280億米ドルをファッションに費やすと予想される、東南アジアの8,500万人の Z 世代および Y 世代の消費者に焦点を当てている。同社は、東南アジアの5つの市場で事業を展開している。
現在は、情報漏洩やデータ改竄につながる脆弱性がないか調査する「セキュリティ診断」と Web エンジニアのためのセキュアコーディング学習プラットフォーム「KENRO」を提供している。今後、世界向けに「組織内のプロダクト開発・運用業務とセキュリティ業務との分断の解消」実現を目的とした、「Shisho」というプロダクトを展開していく。
特に地方では、まだスタートアップ投資が一定のリターンを見込めるアセットクラスとして認知されておらず、CSR(Corporate Social Responsibility)の一環とか、地域貢献という目的でスタートアップへの投資を始める企業が多い印象ですね。こういった「思いのあるお金」でまわっているのはありがたい話ではあるけど、「これをやれば回収できる」っていうトラックレコード(過去の実績)を僕らがつくっていかないと、今の感覚じゃリスクマネーがまわっていくのは難しいはず。
postalk は、Technical Rockstars 時代の川野氏らの経験から生まれたサービスだ。当時、チームは福岡と東京に分かれていて、Google Hangout や Google Docs など Web アプリケーションは存在していたが、リモートワークを進める上での環境づくりに悩んだという。ホワイトボードに付箋を貼り付ける感覚で、課題や To Do を共有できる postalk のアイデアが生まれた。
This guest post is authored by Mark Bivens. Mark is a Paris- / Tokyo-based venture capitalist. He is the Managing Partner of Shizen Capital (formerly known as Tachi.ai Ventures) in Japan. The original English article is available here on Bridge English edition.
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私が過去に行った10件の投資のうち、2件を除いてすべてストレートエクイティの形をとっている。さらに、過去2年間に Shizen Capital がリードインベスターを務めた案件も、すべてエクイティラウンドに関するものだった。この記事では、私がアーリーステージのベンチャー投資において、コンバーチブルノートや SAFE ノートよりもエクイティラウンドを好む理由を説明する。
例えば、VC がシードラウンドで5,000万円を20%の割引と4億円のバリュエーションキャップを含む SAFE ノートで投資する場合を考えてみよう。シリーズ A の時期になると、投資家と創業者のそれぞれの利益は、わずかなずれのために発散する。創業者の直近のインセンティブは、シリーズ A の評価額を高くすることであり、できれば割引を相殺するのに十分な高さ、つまり5億円以上にしたいと考えている。
一方、投資家のインセンティブは、シリーズ A の評価額が低ければ低いほど、投資家のノートが転換される株式数が多くなるため、評価額を低くすることにある。もし、シードラウンドがノートではなく、評価額が確定したエクイティラウンドとして調達されていたら、創業者と投資家の両者は、将来のシリーズ A で直面する希薄化問題にについて意見を一致していただろう。
私はノートで投資することにイデオロギー的に反対しているわけではない。Shizen Capital では、すべての有望な投資を長期的な関係としてとらえている。したがって、私たちが支援する創業者とインセンティブを調整し、透明性を持って行動することができれば、両者間の共同パートナーシップはより健全で実りあるものになると信じている。