未来の工場はメタバースにある:BMWがNvidiaのOmniverseを採用(1)

Image Credit: Aviva

BMWは、Nvidiaが発表した新技術「Omniverse(オムニバース)」を標準化し、製造業務のあらゆる側面をシミュレートすることで、スマートマニュファクチャリングの限界に挑戦している。BMWは、生産ネットワーク内の31の工場から工場労働者への作業指示に至るまでこれを実施し、生産計画の時間を30%短縮したという。

NvidiaのGTC November 2021 Conferenceでは、BMWのDigital Solutions for Production Planning and Data Management for Virtual Factoriesのメンバーが、BMWとNvidiaがデジタルツインに対応した製造オペレーションのシミュレーションについての最新情報を提供した。彼らのプレゼンテーション「BMW and Omniverse in Production」では、Regensburg(レーゲンスブルグ)の工場が、現場での作業指示やロボットのプログラミングに至るまで、制約条件に基づいた大規模な生産と限られたスケジューリングをシミュレーションできる、完全に機能しているリアルタイムのデジタル・ツインの様子を詳細に紹介している。

製品の品質向上、生産量の増加に伴う製造コストや計画外のダウンタイムの削減、作業者の安全性の確保は、すべてのメーカーが目指す目標だが、一貫して達成することはほとんどないそうだ。これらの目標を達成するためには、生産やプロセスのモニタリング、製品定義、製造現場のスケジューリングなどから得られるデータを、いかに流動的かつリアルタイムに、各チームが理解しやすい形式で製造現場で共有するかが重要になる。

これらの目標を達成するための課題を克服することが、アナリティクス、AI、デジタルツイン技術を採用する理由となる。これらの課題の核心は、製造業が日々生成する膨大なデータを正確に読み解くことにある。製造業が日々生成するデータから最大限の価値を引き出すことが、スマートマニュファクチャリングの本質だ。

未来の工場とは何か

McKinseyと世界経済フォーラム(WEF)は、他の工場とは異なる優れた工場の特徴を研究している。彼らは「先進的な製造業と生産の未来を形作るプラットフォーム」の構築など、最初の共同研究やその後の多くの調査研究を行っており、この共同作業がいかに生産的であるかを物語っている。さらに未来の工場とは何かという定義に高い基準を設け、選ばれたメーカーの経営を継続的に分析して顧客に提供している。

McKinseyとWEFによると、ライトハウス・メーカー(訳注:グローバル・ライトハウス・ネットワーク参照)たちはパイロット版を大規模な統合生産へと発展させるそうだ。また彼らは製造プロセス全体の可視性とコスト管理を維持しながら、拡張性のある技術プラットフォーム、変更管理の優れたパフォーマンス、変化するサプライチェーン、市場、顧客の制約への適応性を備えていることでも知られている。BMWオートモーティブは、McKinseyとWEFが1,000社以上の企業を評価して特定したライトハウス・マニュファクチャリング・カンパニーの初代メンバーになる。McKinseyとWEFの調査によると、以下の図は、ライトハウス・メーカーの世界各地の工場の所在地を地理的に示している。(次につづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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