WhatsAppとSalesforceを連携、イスラエル発のチャットセールス「Whatslly」が1,100万米ドルをシード調達

Whatslly 共同創業者の Deborah Palacios Wanzo 氏と Yanir Calisar 氏
Photo credit: Cristiano Pinheiro Soares

イスラエルのテルアビブを拠点とし、顧客との対話に対応したエンタープライズレベルの会話型販売ソリューションを提供するWhatslly は23日、1,100万米ドルを調達したと発表した。

Whatsllyは、企業が顧客とのインタラクションを追跡し、適切なタイミングでインサイトを表面化させることを目的とした、ノーコードのプラグアンドプレイ・ソリューションを提供している。このソリューションは、企業が WhatsApp のようなインスタントメッセージング製品や D2C チャネルなどと接続できるように設計されている。

インスタントメッセージングが急速に普及し、WhatsApp を介した顧客とのやりとりが増えている中、企業は顧客とのやりとりの大部分が CRM システムの届かないところで発生するのを防ぎたいと考えている。CRM システム外でのやりとりが増えると、営業担当者は取引を成立させることに集中できず、CRM システムに手動で情報を入力しなければならない。

Whatslly は、AI に支えられたデータ処理機能によってこの問題を解決し、より効果的でエンタープライズに準拠したパーソナライズされたカスタマーエクスペリエンスを実現するとしている。

AI による DX の実現

Whatslly の共同創業者兼 CEO Yanir Calisar 氏によると、Whatslly には直接の競合他社はなく、エンタープライズグレードの会話型営業ソリューションを市場に投入した最初の企業だという。

YaloChat、TakeBlip、Twilio、LivePerson などのオムニチャネルチャットボットソリューションは、カスタマーサービスに使われているが、毎日何千人もの消費者が会社に問い合わせ、同じ質問に対応する場合がほとんどだ。その点では、Whatslly の競合にはならない。(Calisar 氏)

業界における同社の差別化について、Calisar 氏がVentureBeatにメールで語ったところによると、チャットボットソリューションは WhatsApp を介して消費者にサービスを提供し、コールセンターの負荷軽減に貢献しているが、Whatsly は営業担当者が顧客とチャットをする際にすでに使用している個人用またはビジネス用の WhatsApp をカバーしている点が異なるという。

Whatslly は、Gong.ioOutreachSalesLoft といった AI を使った会話型営業プラットフォームと競合する。これらのプラットフォームは営業プロセスのオペレーション部分のみをカバーしているため、Whatslly を使えば、企業はチームの生産性を高め、ビデオ、Web チャット、電子メール、電話などの従来の顧客チャネルを可視化することができるとしている。

今日、お客様は自分の好きなインスタントメッセージングチャネルでベンダーの担当者とやりとりできることを期待しており、ベンダーが追跡・分析しやすいものを使わなければならないわけではない。WhatsApp は最も人気のあるインスタントメッセージングチャネルなので、Whatslly はこの分野で重要な役割を果たしている。将来的には、AI を活用して、データから導き出された洞察や推奨事項をお客様に提供する予定だ。(Calisar 氏)

XP Investments、Toro、Telefonica、Volkswagen、スバル、エクアドル大学、Wabi、Skideal などの企業の代表者は、顧客との直接のコミュニケーションや、販売サイクルのほとんどを管理するために WhatsApp をよく利用している。Whatslly は、WhatsApp で行われているすべてのカスタマーチャットを可視化することで、これらの企業のカスタマーエクスペリエンスの向上に貢献しているという。

企業と顧客の間のギャップを埋める

Calisar 氏はプレスリリースの中で、同社が WhatsApp で顧客とつながる機会を早期に見出し、世界中の企業の重要な問題を解決するためにプラットフォームを開発したと述べている。

Zeev Ventures 創業パートナーの Oren Zeev 氏は、次のように述べている。

WhatsApp の普遍的な人気と、企業による顧客チャネルとしての活用との間にある断絶は、実に驚くべきものだ。Whatsll yは、企業と顧客の間のギャップを埋める初の包括的なプラットフォームであり、企業は、ソーシャルプラットフォーム上で日常的に利用している強力な会話型の販売機能を利用することができる。これは、顧客との関係において次の大きな発展をもたらすものであり、顧客と企業の双方に利益をもたらすものだ。

Calisar 氏は、ラテンアメリカの営業担当者と顧客の間で、毎日700〜1400件のメッセージがやり取りされていると語る。ラテンアメリカは Whatslly のターゲット市場のひとつだ。企業は Whatslly 無しでは、このような顧客との直接のやりとりをまったく把握できず、データに基づいた意思決定や販売プロセスの最適化ができないそうだ。

2022年に期待すること

今回の追加資金により、同社は急速な拡大を続け、先発者としての優位性を確立し、これまでで最も包括的な会話型営業プラットフォームを構築し続けることができる。また、今回の資金調達により、顧客との関係をポピュラーなものから変えていくというミッションを加速させることができるとしている。

具体的には、今回の資金調達により、Whatsly は以下のことを行う。

  • ラテンアメリカとイスラエルで従業員数を5〜8倍に増やし、収益を5倍にする。
  • さらなるインスタントメッセージングチャネルとの連携と、AI ベースの機能の拡大。
  • ラテンアメリカの複数の国にオフィスを開設する。
  • Salesforce や現地のコンサルティング会社とのパートナーシップを強化する。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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