記憶定着支援「Monoxer(モノグサ)」、18.1億円をシリーズB調達——生涯にわたり支援するプラットフォーム目指す

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Image credit: Monoxer

AI を活用し記憶を定着させる e ラーニングシステム「Monoxer(モノグサ)」を開発・提供するモノグサは20日、シリーズ B ラウンドで18.1億円を調達したと発表した。このラウンドはグローバル・ブレインがリードし、Z Venture Capital、Salesforce Ventures、WiL、UB Ventures が参加した。同社にとっては、昨年10月に実施したシリーズ A ラウンドに続くもので、今回参加した WiL と UB Ventures はシリーズ A ラウンドにも参加していた。累積調達額は明らかになっているものだけで約23.5億円。

モノグサは、塾や予備校を通じた B2B2C モデルで2018年5月からモバイルアプリ Monoxer を提供。Monoxer は、AI を活用したアダプティブラーニングにより、知識習得や記憶定着を可能とするプラットフォームだ。覚えるべきこと(回答例)をデータインポートすると、その答を導き出すための問題を Monoxer が自動生成してくれる。暗記ペンを使った重点項目の反復演習をデジタル化したようなイメージだ。現在、塾や学校を中心とした教育機関で3,400以上の教室に導入されている。

近年では、塾や私立学校にとどまらず、中国語教室などの語学教室、美容・医療系専門学校、従業員のスキルアップに力を入れる一般法人、外国人労働者の就労を支援する人材企業など、国内外で活用の幅が拡大している。つまり、学業の場だけでなく、社会人教育の場でも記憶定着が必要な現場に浸透しつつあるわけだ。モノグサでは今後、塾や学校を経た学生に対するユーザ拡大とあわせ、専門知識や資格取得が必要なビジネス現場、外国人労働者の就労を支援する人材企業などへの導入についてもサービスの拡大を図る。

Image credit: Monoxer

モノグサは売上高やユーザ数の動向を明らかにしていないが、公開している数値の遷移を見ると、その成長の進展は明らかだ。Monoxer を使って何回学習されたかを表す累計学習回数は、1年半前の1億回から8億回に増加。導入社数は直近の約1年間で1.7倍に増えた。Monoxer は記憶定着のための仕組みであるため、そこで使われる問題集(Book と呼んでいる)はモノグサではなく、塾・予備校・企業などが用意するわけだが、その数も26万冊以上と約1年前の2.6倍以上に増えた。

BRIDGE では、今回のラウンドにもフォローオンで参加した WiL のパートナー久保田雅也氏を交え、モノグサの取締役 CFO 細川慧介氏にインタビューをさせていただいているので、そちらもあわせてご覧いただきたい。インタビューの中で細川氏は、肉体的な活動の動作記憶にも応用ができるのではないかと、野望的なプランを共有してくれた。学業に専念する K-12 (幼稚園から始まり高等学校を卒業するまでの13年間の教育期間)だけではなく、一生使えるプラットフォームになることで、LTV(ライフタイムバリュー)の大幅な拡大が期待できる。

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